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「紫ちゃん、クロスケ!」
レイルがバトンタッチ、と二人の名前をあげる。
「お任せください!」
「任された!」
コクが懐まで駆け込み、最後にノアとコクが胴体を斬り裂いた。
アケーディアは短く鳴き、よろよろと後ずさる。
沈むように倒れ、それから身を起こすことは無かった。
はぁはぁと荒い息のみが周りを包む。
その静寂を破るのはフィオだった。
「やりましたの!フィオ達の勝ちですのー!」
フィオは影武者やフォルティトゥードーをブローチに戻し、ぴょんぴょんと嬉しそうに跳ねる。
その様子をみてようやく終わったのだと安堵し、ノア達は法具をそれぞれの姿に戻した。
「えへへっ、クマさん!フィオ達の勝利ですの!」
そうフィオが満足げにアケーディアに近づいた。
アケーディアは横たわったまま動くことはない、だがノアはあることに気がつく。
それは全ての法獣は泥のように溶け、四散したことだった。
アケーディアの身体はまだ、残っていた。
「フィオさん、離れてください!それはまだ──!」
「えっ──」
そうノアが叫ぶも、遅かった。
アケーディアは眼を開き、その腕でフィオを捕らえる。
その拍子に、ブローチが音を立ててこぼれ落ちた
「きゃあっ!」
「フィオさん!」
ノアがハコブネをもう一度出現させるも、アケーディアはフィオを握りしめたまま、まるでノア達を脅迫するようにノア達にむけて吠えた。




