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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第十五章
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8


「フィオさん!?」


フィオはブローチを握りしめ、もう一度フォルティトゥードーを顕現させる。

フォルティトゥードーの刃を影に突き刺し、再びフィオの影武者達が現れた。


それも先ほどの倍の人数だった。

大勢のフィオ達がフォルティトゥードーを構える。


「わたくしは!この国の女王にならねばなりませんの!民を守れずして何が女王ですの!」


フィオは震える手でフォルティトゥードーを握る。

それでも震えを堪えるようにフォルティトゥードーをぎゅっと強く握った。


「フィオは!フィオは頑張りますの!」


フィオは勇気を振り絞り、ノア達の前に影武者を立たせ、自身はアケーディアに向けて走る。


「皆!いきますの!」


フィオ達は大きく振りかぶり、アケーディアに向けてフォルティトゥードーを降りおろした。


鎌でアケーディアの片腕を斬り落とし、またその槍でアケーディアの分厚い体毛に覆われた身体を突き刺す。

アケーディアは苦しみもがくように咆哮を上げた。


「皆さん!今ですの!」


フィオの影武者達が氷を砕き、ノア達は氷の足枷から解放される。


「いくぞ!」


ハクが叫ぶ。

フィオの後押しで、五人は一斉に駆け出した。

ハクがアケーディアの懐に入り、腕を斬り上げる。


「レイル!」


「がってーん!」


次にレイルが腕を弾きあげた。

びりびりと衝撃が辺りに響く。



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