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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第十五章
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118/167

7


「コクさん!頑張ってください!」


「もう少し耐えろ!」


ノアとハクが懐に潜り込み、下から上へ、二人同時に斬撃を浴びせる。

アケーディアは短く吠えてのけ反る。


「はーい、オマケだぜ!」


レイルがコクの後ろでアケーディアの腕を撃ち、弾きあげる。

そしてダメ押しとばかりにアケーディアの顔めがけて法弾を二発撃ち出した。


「クロスケ!ごーごー!」


「よしきた!」


自由になったコクは影であるシロガネを一本アケーディアに向けて投げる。

そのシロガネはアケーディアに向かうと扇状に広がり、一瞬にして刀の軍となる。


アケーディアはそれを一瞥すると刀が到達するよりも先に勢いよく地面に片腕を叩きつけた。


すると地面は一瞬にして凍りつきはじめ、氷柱が出現し、刀の軍は氷柱に勢いよく突き刺さる。


「っ、んなのありかよ!」


アケーディアは空いた片腕でもう一度地面を力強く叩きつける。

その場を中心に、地面は一瞬にして凍りついていく。


「っ!これは……!」


「動けないぜー!」


地面もろともノア達の足を凍りつかせ、皆はその場から動くことが出来なくなる。


取ったとばかりにアケーディアは吠えた。

誰も氷の足枷から抜け出すことができない。


アケーディアが大きく振りかぶる。

誰一人その場から動くことは出来なかった。


「やらせませんのー!!」


フィオは立ち上がって、アケーディアに向けて吠えるように声を上げた。



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