6
「はあっ!」
そこへノアが追撃に入る。
腕を蹴りあげガードを崩し、胴体へ一閃を叩き込む。
アケーディアが怒るように咆哮を発した。
「あ、ありがとうございますの」
「フィオ、下がっていろ!お前では足手まといだ!」
「そ、そんな!フィオも戦えますの!」
フィオはハルバードをきゅっと握り、懇願するように叫ぶ。
その姿をみてハクははぁと深いため息を溢した
「戦える、か。ならばその手はなんだ?」
「え……?」
フィオはハルバードを握った自身の両手を見る。かたかたと小さく震えており、今にもハルバードを溢しそうだった。
「こ、これは……」
「恐怖があるならば、無理して戦う必要はない。そこで見ていろ」
ハクはそう言い残して、アケーディアへ駆ける。
フィオは力無くしたようにその場にぺたんと座り込む。
フォルティトゥードーも武器の姿をとどめず、ゆらりと蜃気楼のように揺らいだかと思えば、その姿をブローチに戻してしまった。
「フィオさん……」
その光景を見ていたノアは何も言えないでいた。
何か声をかけなければ、そう考えてしまうが今はアケーディアに集中する他ない。
アケーディアは丸太のごとき巨腕を容赦なくノア達に向けて振るう。
「ぐっ!!重っ……!」
コクが二刀のシロガネを用いてその一撃を受け止める。
ずんと重く叩きつけられた腕を受け止めた身体は衝撃が走り、踏ん張っている石畳の地面にはびしりと亀裂が走った。




