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フィオ達は勢いに任せた怒涛の斬撃を浴びせかけアケーディアはうずくまるようにしてその斬撃から身を守る。
ノア達もそれに続き、アケーディアの白い体毛に覆われた身体に刃を滑らせていく。
「おうちに帰りなさいですの!」
フィオは一心不乱にハルバードを振り回す。
狙いは定まっておらず、ただめちゃくちゃに振るっているだけだった。
「フィオさん!あまり無茶は!」
ノアはまるで自分を見ているようだった。
使命にかられ、一生懸命前だけをみる。
それでも周りが見えておらず、無茶ばかりする様はまるで自分のようだった。
アケーディアがフィオを嘲笑うかのように吠え、腕を振るって虫のように群がるフィオ達を凪ぎ払った。
「きゃあっ!」
フィオの影武者達はぼふんと煙と共に消える。
残った最後の一人だけは消えずにアケーディアによって吹き飛ばされ、その小さな身体は硬い石畳の地面に叩きつけられる。
綺麗なドレスは泥だらけになり、フィオはすぐには動けずにいた。
「う、う……」
アケーディアはずしんと重い身体をフィオに向ける。
そして、氷に覆われた巨木のような腕をフィオに向けて降り下ろした。
「させん!」
だがハクは一瞬で前に出ると、納刀されたクロガネを一気に引き抜き、その凍りついた腕を斬る。
アケーディアの腕は裂傷だらけになり、小さな吠え声と共に後ろへのけぞった。




