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「ノアお姉ちゃん、これがお父様の言っていたグレンデルの法獣ですの!?」
「ええ、フィオさんは離れていてください」
ノアはマフラーをハコブネに変える。
少し離れたところでハク達も戦闘準備に入っていた。
「お断りですの!フィオも、フィオも戦えますの!」
フィオは胸元のブローチを外し、鎌と槍が一体化した武器。
いわゆるハルバードに変化させた。フィオはハルバードを構え、グレンデルの法獣・アケーディアを睨み付ける。
その姿は二足歩行の巨大な白熊で、腕は凍りついたようにいくつもの氷柱ができていた。
「フィオさん……、これはフィオさんの相手にした賊とは違うんです。
フィオさんはこの国の王女様、そんな方が危険な場に出るなど」
「王女は民が困っている時にただ見ているだけのものですの!?
わたくしはこの国の女王となるのです!
ここで戦わなければわたくしはこの国を背負うことなど叶いませんの!」
フィオはそういってハルバード、フォルティトゥードーを大きく振りかぶり、その刃を自らの影に突き刺した。
「皆!国のために、戦いますの!」
影は広がり、その影から王女の影武者が現れる。
すると一人の本体とおぼしきフィオのかけ声により、影武者達は一斉に巨大な白熊へと駆け出した。
「あっ!おい!くっそ、一人じゃ無謀だっての……!」
コクがそう言う呟き、ノア達はフィオの援護に回るよう駆け出した。
フィオの能力のおかげで、こちらは数で勝っている。




