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レイルは手で庇を作り注意深く辺りを観察する。
恐らく、普段は"お付きの者"が身辺警護しているのだろうが生憎今はその姿はない。
遠くから見ているという可能性もあるが、今一番近いのはノア達で、レイルの言う通り、ノア達がしっかりと王女の身を守らねばならないのだ。
「これでは案内ではなくボディーガードだな」
ハクは民衆にもみくちゃにされるフィオを眺めて呟いた。
フィオは変わらず民衆に笑顔を振りまき、心配そうに眺めていたノア達にもその心情を知ってか知らずかにこりと笑顔をみせた。
「お、戻ってくるぞ」
フィオは愛想良く笑顔を見せていたがそれもそこそこに人込みから抜け出す。
ノア達のもとへ戻ると、フィオはほっと息を漏らした
「はーっ、ただいまですのー」
戻ってきたフィオはほんのすこしだけ疲れたような顔をしていた。
「フーちゃん人気者なんだぜ」
「はいですの!フィオにとって皆さん一人一人大事ですもの、皆さんがいなくてはフィオは立派な女王になれませんの!」
フィオはそう言って大きく胸をはった。王女ということは次に国を納めるのは女王たる資格のあるフィオか、その夫という形になる。
「フィオの夢ですの。お父様のような立派な王になることが」
フィオはにこりと笑顔を見せた。
「フーちゃんならなれるんだぜー、頑張るんだぜ!」
「はいですの!頑張りますの!」
フィオは再びにこりとまぶしい笑顔を見せた。




