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「ほんとなんだぜ。
これはクロスケが王女様の誘拐を阻止しなかったってことになるんだぜ」
レイルがいじわるくそう言うと、御者台でのんびりとくつろいでいたコクが慌てて飛び起きた。
「王女様だなんて知らねぇだろ!誰も行かなかったら行くつもりだったっての!」
「ほんとなんだぜ~~??」
コクはそう捲し立てる。
レイルが煽り、またいっそう騒がしくなった。
フィオの方を見やると、門番と少し話をしたあと城の中へ入ってしまった。
それから少しだけ待つと、フィオが戻ってくる。
「お待たせしましたの!父が、王が皆さんにお会いしたいとのことですの、フィオのおうちにご招待しますの!」
王に謁見出来るなどまたとない機会だ。
四人は快く肯定する。
フィオに馬を誘われ馬車は城の敷地内へと入る。
眼前に美しく広がるバラの庭園をくぐり、馬車は城の扉の前へとたどり着く。
「馬車はこちらの者がお預かりしますの、皆さんは城の中へ!」
四人は馬車を降り、フィオに誘われるままに城の中へと入る。
赤い絨毯に豪華なシャンデリアと、城の中は絢爛豪華と言う言葉が相応しかった。
「フィオのおうちにようこそですの!
お友達がおうちにくるのは久しぶりなことですのー!」
フィオは嬉しそうに手を広げ、その場でくるくると楽しそうに回った。




