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方舟物語  作者: 狛ノ上緒都
方舟物語・第十四章
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王都へ


迷子の少女、フィオを助けだしたノア達は彼女の住む国、クィーントゥスを目指す。

早めに昼食を済ませて湖畔を抜け、平原を走る。


馬車の中でフィオと何気ない会話を楽しんでいると、時刻は太陽が天辺に昇った頃合いとなる。

その頃には遠目からでも確認できる、大きな関所が見えてきた。


「見えてきましたの!」


やはり不安だったのか、クィーントゥスへの関所が見えてくると、フィオはほっと息を漏らした。

なるべく早く送り届けてやりたいのか、ハクは馬車のスピードを少しだけ上げた。


数分もすると、関所の前へとたどり着く。

周りにはクィーントゥスへ入国する人々がパレードの様に並んでいた。ノア達もその中の一つとなる。


関所で騎士団らしき人間達が周囲の馬車の荷台に魔物の卵はないか、怪しい人物はいないかと厳しくチェックにあたっている。

そしてその確認が終わると、入国を許されていった。


ノア達は別段危険な物を積んでいるわけでも、怪しい人物と言うわけでも無いのでおとなしく荷物の確認の順番が来るのを待つ。


「危険な物が無いか確認させてもらう」


やがてノア達の馬車に一人の騎士団員がやって来た。

まずは御者台のハクとコクが指名手配中の人間ではないかじろりと一瞥する。

次に荷台の幌をあける。


「こんにちはですの!」


特別怪しい物を積んでいる訳ではないが、挨拶をしたフィオを見て騎士団員は大きく目を見開いた。



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