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「どこの子が知らないけど助かりましたの!フクロウさん!」
「法具士!?」
レイルも予想出来ない少女の正体に、思わず手がとまる。
「しまった!おい、起きろ!」
男が倒れた男を揺さぶる。だが男が起きる気配はなく、それを妨害しようとウルラが羽ばたく。
「フィオはおうちに帰らせて貰いますの!──アンブラ・レギナエ!」
フィオと名乗った少女はハルバードを大きく振りかぶり、その刃を自らの影に突き刺した。
「なっ、なんだ!影が広がって──!」
男達は狼狽える。
フィオと言う少女を中心として影が広がり、その影からフィオと同じ姿をした少女達が現れる。
頭の先から爪先まで少女達はフィオと同じ姿をしており、さながら影分身の様だった。
「これがフォルティトゥードーの能力……」
「「「さぁ、捕まえられるなら捕まえてみろですの!」」」
少女達は一斉に喋りだし、一斉に駆け出した。
「ウルラ、最初の子追跡して……!」
レイルがウルラに向かって小さな声でそう言うと、ウルラは最初に走り出した本体らしき少女の後を追う。
「あっ、おい!おいそいつをおこせ!人質が逃げた!」
「乗れ!追いかけるぞ!」
男達は突然の事に慌て出し、急いで馬車に乗って少女達を追いかけようとする。
「させないぜ!」
だがレイルが馬車の車輪を撃ちぬき、車輪は粉々に砕け散る。
馬車は大きく横転し、男達は投げ出された。
「これで大丈夫なんだぜ。あの子、追いかけた方がいいよね」




