表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/40

第十一話「侵入者とは突然に」

第十一話「侵入者とは突然に」


 偶然にもかなりの価値があるお宝を持っていたアルのお蔭で、魔界銀行から金貨二十枚が支給された。


「こ、こんなに来るとは……」

「はわわ……お、大金持ちじゃないですか!」


 ちなみに人間界の価値に換算すると、金貨五枚もあれば豪邸が建つ。それくらいの資金が突然降って湧いてきたような状況だ。二人が取り乱すのは仕方のないことだろう。ただし、スラミーを除いて。


「スラミー、ほら金貨じゃぞ!」

「アルさん! スラミーは価値がわかりませんよ!」


 スラミーの色が水色になる。恐らく金貨の価値がわかったのではなく、二人が嬉しそうだからそれに反応したのだろう。


「さて、と。それじゃあ早速ダンジョンの設計に入りましょうか」

「そうじゃのう……やはり地下ダンジョンかの?」

「この金額だと城を建てることもできますよ」

「何じゃと!? う……うぬぅ……」


 二人は頭を悩ませる。


「そうですね……それじゃあ……っ!?」


 突然ステラが身構える。


「ど、どうしたのじゃ?」

「今……足音がしませんでしたか?」

「そうかの? 我には何も……スラミー?」


 スラミーが深い青色に染まっていく。これは闘争本能がかきたてられている反応だった。


「……もしかして、この前に一度幻惑魔法を使ったから人間たちが反応した?」

「な、何じゃとっ!? まだ迎撃する準備も整っておらぬというのに」


 ステラは悩んだ。アル側の戦力はスライム一匹と豚の貯金箱。仮にもステラは魔物よりも強い悪魔であるものの、代理人は戦闘に参加してはいけないという掟があるのだ。


「……偵察くらいなら、いいかな?」


 ステラは黒い翼を広げる。サキュバス特有の艶やかな翼だ。


「ちょっと様子を見に行ってきます。アルさん、上空以外に幻惑魔法をかけてもらえませんか?」

「うぬ! 任せるがいい!」


 アルが魔法をかけたのを確認し、ステラはアルとスラミーを連れて飛翔する。


「おぉっ!? と、飛んでおる!?」

「これでもサキュバスですから! さぁ、行きましょう!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ