第20話:白銀の巫女と、新時代の号砲
時計の針を、第五層氷雪エリアのライブ配信から遡ること一週間前――。
三月上旬のある日の放課後、私は自衛隊の黒塗り業務車で国分駐屯地の一室へと招かれていた。
出迎えてくれたのは、いつもの橘一尉と熊倉二曹、そして珍しくスーツの上に白衣を羽織り、真面目な顔(当社比)をした赤城燈主任だった。
テーブルの上に置かれたのは、内閣府と日本探索者協会(JDA)の連名が記された、金箔押しの分厚い公文書。
そこに書かれていた要請内容に、私の狐耳は驚きのあまりピンと跳ね上がった。
「……ダンジョン一般開放記念式典の……イメージガール?」
「そうよ、あかねちゃん!」
燈さんが眼鏡を指先でクイと押し上げ、身を乗り出してきた。
「三月十五日、全国三箇所で同時に行われる一般開放。その中央式典会場である岐阜県・美濃ダンジョンにおいて、開会宣言を行う象徴として登壇してほしいという、総理大臣直々のオファーよ。前回の配信で貴女が獲得した圧倒的な国民的人気と信頼感……これ以上の適任者は地球上に一人もいないわ!」
「で、でも……私、普通の女子高生ですよ!? そんな大舞台、絶対足が震えて噛んじゃいます……!」
「お嬢さんなら大丈夫だ。」熊倉二曹が太い腕を組んで豪快に笑う。「壇上でいつもの可愛い笑顔見せて、手を振るだけでいいんだよ。全国の探索者志望の連中も、お前の一声ならどんな注意事項より真面目に聞くはずだ。」
私は困惑しつつも、手元の資料に視線を落とした。
『美濃ダンジョン』。
北海道の旭川、鹿児島の霧島と並ぶ、国内に三つだけ出現した巨大迷宮の一つ。
霧島ダンジョンが国内最難関の極大危険指定とされ、Dランク以上の実力者しか立ち入れない『隔離された試練の場』であるのに対し、美濃ダンジョンは環境が比較的安定しており、三月十五日から始まる一般開放の最大の受け皿となる場所だ。
オタクとしての好奇心、そして採取サポーターとしての血が、胸の奥でトクンと小さく脈打った。
「……あの、燈さん。」
「何かしら、我がミューズ?」
「引き受けるかわりに……一つだけ、条件を出してもいいですか?」
私の言葉に、橘一尉がスッと目を細めた。
「条件、ですか?」
「はい。式典が終わったあと……”私を、美濃ダンジョンに潜らせてください”。」
部屋の空気が一瞬だけ固まった。
だが、次の瞬間、燈さんの口元がニヤリと吊り上がり、熊倉二曹が膝を叩いて大爆笑した。
「がははははっ! さすがはお嬢さんだ! ただで大役を引き受けるようなタマじゃねえと思ってたぜ!」
「美濃の生態系、そして自生する植物や鉱石の調査ですね。」
橘一尉も納得したように頷いた。
「霧島とは全く異なる植生と魔素環境です。あかねさんの【万象識別】によるサンプリングは、探索者協会にとっても喉から手が出るほど欲しいデータになるはず。……主任、上層部への根回しは?」
「問題ないわ! むしろ『あかねちゃんが美濃の安全航路をチェックしてくれる』となれば、内閣府も諸手を挙げて賛成するに決まってるじゃない! 契約成立ね!」
こうして一週間前に結ばれた密約。
そして、あの第五層での白熊公の激闘配信を土曜日の午前に終えた私たちは、休息もそこそこに、自衛隊の最新鋭超音速輸送機に乗り込み、鹿児島から一気に本州・岐阜県へと空を飛んだのだった。
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明けて、三月十五日、日曜日。
雲一つない快晴の朝。
岐阜県美濃市、かつて静かな山あいの自然公園だった場所は、いまや人類史上かつてない熱気に包まれた巨大な要塞都市へと変貌を遂げていた。
『日本探索者協会(JDA)美濃中央ゲート』。
ゲート前を取り囲む巨大な広場には、早朝から全国から集結した数千人もの初期登録探索者たち、そして何重もの取材陣と報道ヘリのローター音が地鳴りのように響き渡っていた。
そのメインステージの裏張りテントの中で、私は全身を鏡に映しながら、息を呑んでいた。
「……サキ、これ……本当に私が着ていいの……?」
「何言ってんのよ! アンタのために、私が魂削って織り上げたんだから、胸張って着ていきなさい!」
テントの中で仁王立ちして鼻息を荒くしているのは、鹿児島からわざわざ防衛省の特別便で駆けつけてくれた親友・サキだった。
美術準備室の機材をフル稼働させ、私の式典用、そして美濃探索用として極秘裏に仕立て上げられた特製装備。
それは、息を呑むほど神々しく、可憐な『特製・霊狐の巫女装束』だった。
上衣は、純白の絹のように滑らかな白無垢の羽織。
第一層で採取した『鋼線蜘蛛の糸』を高密度で織り込み、薄くて羽のように軽いのに、至近距離からの銃弾すら弾く防弾・耐刃性能を誇る。
袖口と裾には、深紅と金色の糸で雅な雲霞と狐火の幾何学模様が刺繍され、胸元にはサキお手製の真鍮の留め具が光っている。
下半身は、動きやすさを重視して現代的なプリーツが施された深紅の緋袴風キュロットスカート。
スリットからは、私のふさふさの黄金の尻尾が無理なく伸び、歩くたびに優雅に揺れる。
そして頭の上には、あのトレードマークである深紅の守護リボンをさらに進化させた、小さな金鈴のついた巫女リボンが左耳の付け根にしっかりと結ばれていた。
足元は、跳躍と長距離走を補助する黒塗りの魔導地下足袋。
【万象識別】で読み取ると、画面に並ぶのは圧巻のスペックだった。
『名称』:瑞穂の霊狐巫女衣(式典・実戦両用特注品)
『品質』:名品(A−ランク)
『製作者』:サキ(見習い細工師)& 笹貫晃(錬金術師/魔素定着触媒提供)
『効果』:全属性ダメージ20%軽減、状態異常(毒・麻痺・混乱)耐性、MP自然回復速度+25%、威厳・親和性パラメーター微上昇。
「すごいよサキ……! 兄ちゃんのポーション触媒まで使ってくれたんだね。着てるだけで、身体の中から温かい魔力が湧いてくるみたい……!」
「ふふん! アンタの兄貴の錬金術と私の細工技術の結晶よ! これで全国の探索者たちの度肝を抜いてやりなさい!」
サキが私の背中をバチンと叩いてくれた。
その痛快な刺激に、ガチガチだった緊張がスーッとほぐれていく。
テントの入り口のカーテンが開き、礼装の自衛隊制服に身を包んだ橘一尉と、胸に輝く勲章をつけた熊倉二曹が入ってきた。
「あかねさん、時間です。……とても、よく似合っていますよ。神話の時代から抜け出してきた本物の神使のようです。」
「がはは! まるで絵画から飛び出してきたみたいだな! 会場の野郎ども、見惚れて腰抜かすんじゃねえぞ!」
二人の護衛に挟まれ、私はゆっくりと深呼吸をした。
テントの外からは、地鳴りのような歓声とブラスバンドのファンファーレが響いてくる。
「行きましょう、あかねさん。新しい時代の幕開けです。」
「……はい!」
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壇上へと続く階段を上がる直前、橘一尉が手元のタブレットで美濃ダンジョンの最新データを最終確認してくれた。
「美濃ダンジョンは、霧島と同じく”全100層”で構成されていると推測されています。ですが、階層構造の性質は大きく異なります。」
橘一尉が画面をスクロールする。
『第1層〜第10層』:【大草原エリア】。温暖で視界が広く、小型の獣型モンスターや薬草が豊富。初心者の訓練・育成に最適な階層。
『第11層〜第20層』:【多層洞窟エリア】。高低差のある鍾乳洞。鉱石資源やゴブリン系の亜人種、土竜型モンスターが生息。
『第21層〜第30層』:【灼熱砂漠エリア】。過酷な乾燥地帯。流砂トラップやサソリ、巨大ワームが生息。
「自衛隊および警察の先行調査部隊により、”現時点では第30層のフロアボス前まで”の航路が開拓・確保されています。今日開放されるのは、一般探索者向けとして第1層から第5層まで。……あかねさんたちの探索許可は、第10層までの全域、および状況に応じてその先まで認められています。」
「第10層まで草原なんですね……! 霧島と違って、何層も同じ環境が続くんだ。」
「ええ。だからこそ、資源の採取や拠点の設営が安定して行えるのです。さあ、出番ですよ。」
司会のアナウンスが、大音量スピーカーを通じて会場全体に響き渡った。
『――続きまして、日本政府・内閣総理大臣より、皆様へご挨拶を申し上げます!』
ステージ中央へ歩み出た総理大臣が、マイクの前に立つ。
会場を埋め尽くす数千人の探索者たち、そしてテレビカメラの向こうの何千万人の国民へ向け、厳粛な声が届けられた。
「国民の皆様。世界が変貌を遂げてから一ヶ月。われわれは未知の恐怖に怯えるのではなく、それを新たな可能性として受け入れ、手を取り合って前進してきました。本日ここに、日本探索者協会の設立とともに、美濃、そして旭川のダンジョンが、人類の未来のために開放されます!」
割れんばかりの拍手が巻き起こる。
続いて、元警察庁長官であり初代JDA会長に就任した厳格な老紳士が登壇し、ダンジョン法に基づく厳格なルールを読み上げた。
「探索者の諸君に告げる! ダンジョンは無法地帯ではない! 内部におけるあらゆる暴力、窃盗、他者への加害行為は、刑法に基づき厳罰に処されるとともに、大いなるシステムの審判によりジョブを永遠に剥奪される! 探索者たる者、誇り高き開拓者であれ!」
会長の鋭い言葉に、ざわついていた会場の空気が一気に引き締まる。
『HPのない世界』。一歩間違えれば命を落とす現実。
探索者たちはお互いの顔を見合わせ、腰に差したダンジョン産素材の真新しい剣や弓の柄を、緊張した面持ちで握り直していた。
そして――。
『――それでは、皆様お待ちかねの特別ゲストの登場です!』
司会者の声のトーンが一段跳ね上がった。
『世界にたった五人しか存在しない神話級進化者! 国内最難関・霧島ダンジョンにおいて数々の奇跡を切り拓き、われわれに勇気を与えてくれた、日本探索者協会・初代公式イメージガール――”笹貫あかねさん”です!!』
ドォォォォォォォォォンッッ!!!!
会場の空気が爆発したかのような、凄まじい地鳴りのような大歓声が巻き起こった。
ステージ袖から、私が一歩を踏み出す。
ザッ、と春の風がステージを吹き抜けた。
純白の羽織がふわりと翻り、深紅のキュロットが軽やかに揺れる。
頭の上の白い狐耳がピクリと動き、耳元の金鈴がチリンと涼やかな音を立てた。
背中の黄金の尻尾が、優雅に弧を描いて揺らめく。
大型ビジョンに私の姿が大写しになった瞬間、広場を埋め尽くす数千人の探索者たちから、悲鳴にも似た歓声が上がった。
「うおおおおおおおおっっ!!」
「あかねちゃぁぁぁぁぁぁんっっ!!」
「本物だ! ガチの巫女服!? かわいすぎるだろ!!」
「昨日の配信見たぞー! 第五層クリアおめでとうー!!」
「あかねちゃんのおかげで講習受ける勇気出たよー!!」
無数のカメラのフラッシュが、まるで昼間の星空のようにパチパチと瞬く。
あまりの熱気と音圧に、一瞬だけ足がすくみそうになった。
けれど、ステージの袖で優しく見守ってくれる橘一尉と熊倉二曹、そして拳を突き上げて応援してくれるサキの姿が見えた。
(大丈夫……! 私の言葉で、みんなに伝えなきゃ!)
私はトントンと軽やかに壇上の中央へと進み出た。
マイクの前に立ち、深々と一礼する。
その礼儀正しい所作に、大歓声がスッと静まり返り、静寂が広場を包み込んだ。
私は顔を上げ、広場に集まった探索者たち一人ひとりの顔を見渡した。
若い学生、屈強な元自衛官や警察官、真剣な眼差しをした職人風の男性、そして自分と同じくらいの年頃の女の子たち。
みんな、期待と不安を抱えてここに立っている。
「皆さん、こんにちは! 笹貫あかねです!」
マイクを通した私の声が、澄み切った青空へと吸い込まれていく。
「昨日まで、私は鹿児島の霧島ダンジョンに潜っていました。……正直に言います。ダンジョンの中は、本当に怖いです。ゲームみたいにHPゲージはありません。怪我をすれば痛いし、血も出ます。暗闇の中でモンスターに囲まれた時は、足がすくんで逃げ出したくなります。」
私の正直な告白に、探索者たちがゴクリと息を呑んだ。
「でも……仲間が隣にいてくれたから、私はここまで来られました。前で体を張って守ってくれる盾役の人がいて、後ろから正確に狙い撃ってくれる人がいて、地上で私のために命懸けで装備を作ってくれる友達がいたから、私は一度も怪我をせずに帰ってこられました。」
私は左耳の守護リボンを、そっと指先でなぞった。
「ダンジョンは、誰か一人が強さを誇る場所じゃないと思います。みんなで助け合って、役割を分担して、未知の宝物を見つけて、そして全員で無事に『ただいま』って地上へ帰る場所です。……だから、どうか無理をしないでください。危ないと思ったら、迷わず引き返してください。皆さんの帰りを待っている家族や友達のために、安全第一で冒険を楽しんでください!」
私の真っ直ぐな言葉。
飾らない、一人の女子高生としての切実な願い。
それがマイクを通じて伝わった瞬間、会場のあちこちから、温かい拍手が湧き起こった。
それは次第に広がり、やがて広場全体を包み込む、割れんばかりの万雷の拍手と歓声へと変わっていった。
「あかねちゃん、ありがとう!」
「絶対生きて帰るぞー!」
「任せとけ、無茶はしねえ!」
涙ぐみながら拳を握る若者たち。
壇上の総理大臣や協会会長も、感無量といった表情で深く頷いていた。
司会者が感動で声を震わせながら、マイクを握り直す。
『――素晴らしいメッセージをありがとうございました! それでは……いよいよその時がやってまいりました! 笹貫あかねさん、新時代を切り拓く開会の合図を、お願いいたします!』
スタッフから、一本の細身の錫杖のような式典用の魔導ステッキが手渡された。
先端には、青白く輝く純度の高い魔石がはめ込まれている。
私はステッキを両手で掲げ、中央ゲートの巨大なアーチを見上げた。
アーチのゲートは現在、青い光の防壁で固く閉ざされている。
そのゲートの前には、自動改札機のような認証端末がズラリと並んでいた。
事前の講習を修了し、適性検査をパスした者だけに発行される、顔写真と魔力波長が記録されたプラスチックカード――『ダンジョン証(探索者ライセンス)』。
それを持つ者だけが、あの端末にタッチしてゲートをくぐることができる。
私は息を吸い込み、体内の霊核から澄み切った魔力をステッキへと注ぎ込んだ。
ステッキの魔石が、カッと眩い黄金の光を放つ。
そして、青空へ向けて高らかに叫んだ。
「――日本ダンジョン、全ゲート……開放ッッ!!!!」
キィィィィン……フォォォォォンッッ!!
ステッキから放たれた光の矢が、中央ゲートの結界中枢へと吸い込まれた。
次の瞬間、重厚な電子音とともに、ゲートを塞いでいた青い防壁が、まるでカーテンが開くように左右へとサラサラと光の粒子になって霧散した。
ゲートの向こう側に現れたのは、どこまでも続く、見渡す限りのエメラルドグリーンの大草原――美濃ダンジョン第1層の雄大な景色!
ファンファーレが鳴り響き、色とりどりの祝砲の煙が青空を彩る。
『美濃ダンジョン、ただいま開放されました! 探索者の皆様、ダンジョン証を端末にかざし、秩序を守ってご入場ください!』
「うおおおおおおおおっっ!!」
怒号のような歓声とともに、第一陣の探索者たちが一斉にゲートへと駆け出した。
ピピッ、ピピッ、と認証端末が軽快な承認音を立てる。
手にしたダンジョン証をタッチし、未知の世界へと吸い込まれていく開拓者たち。
誰もが目を輝かせ、希望と興奮に満ちた笑顔で、緑の大地へと足を踏み入れていく。
その光景を、私は壇上から見守っていた。
押し寄せる人の波、新しい時代が動き出した確かな地鳴り。
私の胸の奥で、霊狐の血がトクン、トクンと心地よく脈打っている。
「……見事な開会宣言でしたよ、あかねさん。」
背後から歩み寄ってきた橘一尉が、柔らかく微笑みかけた。
隣の熊倉二曹も、満足そうに腕を組んで頷いている。
「みんな、いい顔して入っていきやがったな。お前が『命を大事にしろ』って釘を刺してくれたおかげで、無謀な特攻をする奴は一人もいねえよ。」
「はい……! よかった……!」
私はホッと胸を撫で下ろし、頭の上の狐耳をふにゃりと脱力させた。
だが、私の任務はこれで終わりではない。
むしろ、ここからが私の『本番』だった。
私はくるりと振り返り、橘一尉と熊倉二曹に向き直った。
巫女装束の袖をまくり、腰のベルトに装着された園芸用スコップと採取用ピッケルの感触を確かめる。
ポケットの中には、兄のポーション。背中には、サキが魂を込めて作ってくれた白銀の羽織。
「橘さん、熊倉さん! 式典のお仕事、無事に終わりました!」
私の瞳に、いつものオタクとしての爛々とした探求の光が灯る。
「お待たせしました……約束の、”美濃ダンジョン探索”に行きましょう!」
橘一尉がクスリと笑い、腰の小銃のセーフティを確認した。
「了解しました、あかね特務探索員。これより橘隊は、美濃ダンジョンの生態系調査任務へ移行します。」
「がはは! 待ってましただぜ! 霧島の地獄巡りに比べりゃ、美濃の草原なんてピクニックみたいなもんだ! 美味い山菜でも掘りに行こうぜ!」
熱気に包まれるゲートの喧騒を背に、私たちは一般の探索者たちとは別の、特務専用の優先エントリーレーンへと歩みを進めた。
第1層から第10層まで続く、広大な草原エリア。
霧島ダンジョンとは全く異なる、未知の薬草、未知の鉱石、そして新たな生態系。
白銀の巫女服を風になびかせながら、私の新しい冒険が、いま静かに幕を開けようとしていた。




