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恋と死刑と無期刑囚  作者: 畑中雷造の墓場
第二章 恋と死刑の日々
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気色悪かった

     16


 最初は、あのイカれ女に署長を殺させようとした。

 でも、やっぱり復讐は自分の手でやらなければ意味がない。そう気づいて、方針を変更した。

 殺人犯になって、両親を巻き添えにするわけにはいかない。俺の計画に、失敗は許されない。

 だから、キスまでした。

 気色悪かった。本当に嫌だった。

 たとえ必要なことでも、女と口づけをするのは最低な気分になった。しかも、この先はもっと関係を深めていかなければならない。そう考えると、虫唾が走る。

 ——だけど、ジンのために、俺は覚悟を決めている。

 署長とあのイカれ女は、俺がこの手で必ず殺す。

 ——必ず、この手で。

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