また悪夢!
◇ ◇ ◇ ◇
朝方の5時半──。
ふと目が覚めた。
ああ ああ、まただ──。
また見たあの夢。
時折見る、私の悪夢。
夢想階層とでも言うのか、無意識領域とでも言うのか?
決まって見るあの堂々巡りの夢。
学年ごとの中学校内。
どこにも出口が見つからない迷路。
ぐるぐる ぐるぐる堂々巡り。
一向に出られない。
となりを歩く友人はいるのに、彼らは私を助けようとはしない。
何かを話しているけど、何を話したのかは目覚めると思い出せない。
けれども楽しい話ではない。
だって友人は怖い顔でちっとも愛らしくはない。
冷たい他人に見えたから。
それにいつだって友人は、出口を見つける私を助けようとはしない。
ただ急ぎ足で歩く私の横に歩いているだけ。
何もしてはくれない。
確かに夢だ。
夢は整合性がなく、辻褄が合わない。
分かるんだ。
夢だと夢見てる時に分かるんだ。
さすれば目覚める。
面白い事に友人の顔は、その時、その時の夢ごとに変わっていく。
昔の職場の女の子。
高校時代のつるんでいたクラスメート。
怖い上司。
時には見知らぬ男性も。
嫌だな〜、とにかく嫌い。
すごく気分が悪い。
でもなぜなのか、いつも場所は同じ。
中学校なんだ。
何故なら私はセーラ服を着ていた。
高校は紺のブレザーだった。
白いスカーフのセーラ服。
思春期時代のニキビがある私。
上級生階を歩くときは緊張する。
ドキドキして、怖くて逃げたしたくなる。
このオンボロレトロな校舎は中学校。
間違いない。
迷路のような木造建ての古びた階段。
降りるとギシギシと軋む。
まるで明治時代の建物か?
そうだ──。
この無限パラレル階層の、底なし沼のような学校の夢を私は時々見るのだ。
決まって体の悪い時、
精神がどうも不安定な時に見る夢。
多分、悪い夢を見た原因はあれだよ。
小説が書けない!
連載の続きが書けない!
新作が書けない!
うん、分かっている。
今はそれどころの環境ではない。
集中できない。
一点集中できない日常生活。
このジレンマ。
いつまで続くのか?
一体どうすればいい?
こうして悪臭を放つように、心を吐き出すしかないのだろうか?
◇
それでも──。
堂々巡りの夢は夢であって良かった。
所詮、悪夢は夢だ、夢なのだ、夢に過ぎない。
夢はいつか必ず醒めるのだから。




