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42歳治療院経営者と18歳食いしん坊JKが送る、御朱印集め&ご当地グルメ紀行 ~美人親子に迫られるなんてあるわけない!天然の俺は気が付かない~  作者: サッサン
第3章:ようこそ埼玉県へ

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第3章 第二十六話:調神社

お知らせ:この第3章が終わりましたら本物語は一時投稿を休止しようかと考えています。同時進行で他に2作品(1作品は未投稿)を書いている関係でなかなか厳しいので(-_-;)もし継続の要望がありましたら、感想欄にご記入ください。検討させていただきます。

朝食を済ませた三人は、出かける支度を整えると車で最寄りの駅に向かった。


「今日は街中に行くので移動手段に電車を利用しますね」


三人はやってきた電車に乗る。車内は通勤ラッシュなどの終わった時間帯でもあり席に座ることが出来た。


「最初はどこの駅に向かうんですか?」


「最初は元の県庁所在地だった浦和駅に向かうよ」


「元というと今は違うんですか?」


美波の疑問にさとしが答える。


「今は浦和市はないからね。浦和と与野と大宮がくっついて、『さいたま市』になったんだよ」


「言われてみればそうですよね。でも『さいたま市』って、ひらがな表記だからなんかかわいいですよね」


美波が楽しそうに言った。


「日本の中で唯一のひらがな表記の政令指定都市らしいよ。でも合併するまでは大宮と浦和でよく争っていたんだよ」


「ご近所さんなのにですか?」


「大宮は東日本の全ての新幹線が止まるターミナル駅を持っているうえ、最もにぎやかな街なのに対して、浦和は県庁があるうえ歴史も長い街だからプライドも高かったんだよ」


「そういうものなんですね。なんだか寂しいですね」


「まあね。さらに『さいたま市』は2つのプロサッカーチームがあるんだ。『浦和レッズ』と『大宮アルディージャ』の2チームがね。この二チームも仲が良いとはいいがたいかな……」


「言われてみるとそうですね。こんなに近くに作らないで一緒になればいいのに……」


「あと大宮には『一宮氷川神社』があるのも大きいよね」


「初日に連れて行ってもらった神社ですね!」


ここで美鈴が口をはさむ。


「今から浦和に行くってことは、浦和にも有名な神社があるってことですよね?」


「そうですね。ただ、『一宮氷川神社』と比べるにはさすがに厳しいかな……」


「何て名前の神社なんですか?」


美波が名前を尋ねる。


「『調べる』の漢字に神社をくっつけた、『調神社つきじんじゃ』っていう名前の神社だよ。ちなみにこの神社のマスコットが何の動物かわかるかい?」


「動物ですか……。何かヒントはないんですか?」


「ヒントは神社の名前かな」


そう言いながら美波のことを見た。


「調神社でしたよね……。調神社、つきじんじゃ、つき?……ああ、わかりました!『ウサギさん』ですね!」


嬉しそうに答える美波。


「そう。正解はウサギなんだよ。神社のいたるところにいると思うから探してみるといい」


話をしていると、電車が浦和駅に到着した。

電車を降り、改札を抜けると西口から駅の外へと出た。正面の大きな通り(県道34号・県庁通り)をまっすぐ西へ進み、2つ目の大きな交差点(浦和駅西口交差点/スクランブル交差点)を左(南方向)へ曲がると、旧中山道に入る。そのまま旧中山道をまっすぐ南に向かってしばらく歩いて行くと、左側に木々に囲まれた調神社(調公園)が見えてきた。徒歩で約10分程度の距離であった。


「ちなみにこの調神社は他の神社と違う点が二つあるんだけどわかるかい?」


美波と美鈴の二人が境内を見渡していた。

1つ目の違う点に先に気が付いたのは美鈴であった。


「多分これじゃないかしら?」


そう言って指さしたのはウサギの石像であった。


「美鈴さん、正解です。一つ目は他の神社は『狛犬』なのにここでは『狛ウサギ』なんですよ」


「言われてみれば確かに!でも私はこの狛ウサギ好きかも」


そう言って美波はウサギの石像の頭を撫でるのであった。


「もう一つはわかりますか?」


首をひねって悩む二人。


「ヒントはいつもは神社の境内に入るときにはお辞儀をしますよね。でも今日はしてないんじゃないですか?」


「「あ、鳥居がない!」」


同時に気が付いた二人であった。


「そうなんです。ここには鳥居がないんですよ」


「でもなんでここには鳥居がないんですか?」


美波が尋ねる。


「それは、伊勢神宮への奉納品を運び込む際、邪魔にならないよう鳥居を建てなかったらしいんだ。鳥居を通れないものって何を運んだんだろうね……」


「全然見当もつかないわね」


「もしかしたら、調神社だけに『お月様』だったかもしれないですよ」


美波がそう言うと、さとしは「まさか!」と言って、楽しそうに笑うのであった。

そして二人もつられて笑っていた。

境内の中を歩いていると、池の中や手水舎など、いたるところにウサギの石像や彫刻が見受けられた。

美波はその中の一つ、優しく子ウサギを撫でているウサギの親子が2対向かい合わせに座っている石造の前で写真を撮っていた。


「どのウサギさんも可愛いですけど、私このウサギの石像が一番のお気に入りかも!」


その子供を撫でているウサギの表情はとても穏やかなものに見えた。


(美波はきっと、あまり父親の愛情を知らないのかもしれないな……。だから父親と同じぐらいの年齢の俺になついてくれたのかな?)


美波を見ながらそんなことを考えるさとしであった。


ーーー


三人は拝殿へ行きお参りを済ませると、社務所へ行き御朱印を頂いた。

ちなみに調神社の御祭神は『天照大御神アマテラスオオミカミ』、『豊宇気姫命トヨウケヒメノミコト』、『素戔嗚尊スサノオノミコト』である。調神社の「つき」という読みが「月待信仰」と結びつき、ウサギが祭神のお使いになったのである。また、「つき」は「ツキ」につながることから、プロのスポーツ選手が必勝祈願に訪れたりする。


調神社の御朱印には白い「はたき」のような『大幣おおぬさ』を持ったウサギの印が押されていた。


「さとしさん、このウサギが持っているのってよく神主さんが頭の上でサッサと左右に振ってくれるやつですよね?」


「そうだよ。その『はたき』のようなものは『大幣』、そして、棒の先につけられている白いギザギザの紙は『紙垂しだ』と言うんだよ。これを振ることで、その場の穢れを祓い清めてくれるありがたい神具なんだ」


さとしの説明に尊敬の視線を送る二人であった。


「それじゃあ、そろそろ浦和駅へ戻りましょうか」


そう言って二人を促し、浦和駅に向かって歩き出す三人であった。


第3章第26話をお読みいただきありがとうございます。


今回はウサギがたくさんいる調神社について書かせていただきました。

皆さんお身近な神社にも狛犬以外の動物がお使いをしている神社はありませんか?

良かったら教えてください。近くまで行ったら、是非寄ってみたいと思いますので。


お知らせ:この第3章が終わりましたら本物語は一時投稿を休止しようかと考えています。同時進行で他に2作品(1作品は未投稿)を書いている関係でなかなか厳しいので(-_-;)もし継続の要望がありましたら、感想欄にご記入ください。検討させていただきます。(時間などに余裕ができたら『第4章:愛知県編』を投稿する予定)

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― 新着の感想 ―
同時進行で二つのお話を投稿されるなんて、何て凄いバイタリティーをお持ちの方と思っておりました。しかしながら、本当は三つだったのですね!もはや驚きを通り越しました。 それでもさとしさんと美鈴さん美波ち…
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