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42歳治療院経営者と18歳食いしん坊JKが送る、御朱印集め&ご当地グルメ紀行 ~美人親子に迫られるなんてあるわけない!天然の俺は気が付かない~  作者: サッサン
第3章:ようこそ埼玉県へ

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第3章 第九話:お茶請けは宝石、時々瓦

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仕事を終えた二人は2階へ上がって来ていた。

2階で食器などの片づけをしてくれていた美鈴が紅茶の準備をしてくれている。

普段着に着替えた二人が居間へ戻ってきた。


「今日の紅茶のお茶請けには宝石を食べることにしようか」


そう言って笑うさとしであった。


「お茶請けに宝石ですか?」


首を傾げる二人。


「そう、これが埼玉が誇る食べられる宝石だよ」


そう言ってさとしが取り出した箱の中には、様々なフルーツの形や色をしたゼリーが入っていた。


「これは『彩果の宝石』っていう名前のお菓子なんだよ」


「いろんな色や形があって綺麗ですね。それにおいしそうです」


美波が素直な感想を言うと、美鈴がそれに続いた。


「ホントにいろんな果物があるのね。食べてしまうのがもったいない気がするわ」


「二人のために買っておいたんですから、遠慮せずに食べてみてください」


さとしに勧められ、ゼリーに手を伸ばす二人であった。

ちなみに、彩果の宝石であるが、さいたま市の「トミゼンフーヅ」が製造しており、まるで本物の果物を食べているかのような豊かな風味と、宝石のような美しい見た目で、全国的な手土産の定番として絶大な人気を誇っている。


「凄い沢山の種類があって迷っちゃう……。こうなったら……えい!」


美波はどれにしたらいいか迷ったため、目をつぶって掴んだものを食べることにした。


「これブドウだ!私ブドウ大好きなんですよね」


そう言って袋から取り出し口の中へゼリーを放り込んだ。


「おいしい!ブドウの風味と果汁がしっかりわかりますよ!」


「果物本来のジューシーな味わいを再現するために、日本を含む世界中から厳選したフルーツの果汁と果肉をふんだんに使用しているんだよ」


美波はブドウのゼリーを食べ終わると次の獲物を絞り込んでいった。

その隣では美鈴がバラの形をしたゼリーを見つけて、手に取っていた。


「美鈴さんは『花ゼリー』を選ばれたんですね。ちなみに花ゼリーには、いちご・ぶどう・りんご・オレンジ・レモン・ラフランスの6つの味があるんですよ」


美鈴は花ゼリーを口に含んでみた。


「私のはオレンジ味のゼリーだったみたい。これもとてもジューシーで美味しいわ」


「ちなみに味は全部で15種類ありますから色々試してみてくださいね」


こうして3人で様々な味のゼリーを堪能したのであった。

ここでさとしがお口直し用に埼玉で最も有名なおせんべいをテーブルの上に出した。


「口が甘くなったら、よかったらこれを食べてください。これは埼玉県で最も有名なおせんべいで、『草加せんべい』っていうんです」


「草加せんべいなら私達も聞いたことありますよ。食べたことはないですけど」


埼玉県を代表する銘菓である「草加そうかせんべい」は、草加市を中心に製造・販売されている日本で最も有名な伝統的おせんべいである。


「草加せんべいには3つの特徴があるんですよ。一つ目は、お米への徹底したこだわりで、せんべい用の加工用のお米を使わず、私たちが普段食べている良質な「うるち米(ご飯用の米)」だけを贅沢に使っているんです」


美鈴が草加せんべいを一枚とって食べてみた。


「確かに噛めば噛むほどお米本来の豊かな甘みと旨味が口の中に広がっていくわ」


「そして、二つ目は『堅焼き』が生み出す抜群の歯ごたえですね。草加せんべいは、パリッとした軽めの食感ではなく、バリッと力強く噛み砕く『堅焼き』が王道なんです。生地をしっかりと押し潰しながら乾燥させて焼き上げるため、密度が高く、お腹にたまる満足感がえられるんですよ。そして、三つ目が伝統の『押し焼き』製法ですね。これは、職人が「押し瓦」と呼ばれる道具を使って、網の上で膨らもうとするおせんべいを1枚ずつギュッギュッと押さえつけながらひっくり返して焼いていくことによってできるんです」


今度は美波が草加せんべいにかじりつきながら答えた。


「だから均一にきれいな焼き目がついて、どこを噛んでも同じような絶妙な食感になるんですね」


美波と美鈴の親子は左手に草加せんべい、右手に彩果の宝石、もしくは昨日の残りの十万石饅頭を持って、交互に食べることによって、無限とも呼べるお菓子のループ食べが始まったのであった。




第3章第9話をお読みいただきありがとうございます。


今回は埼玉の2大銘菓と呼ぶべき、「彩果の宝石」と「草加せんべい」のお話を書かせていただきました。

お店をやっているとたまに頂いたりするのですが、何気の嬉しかったりします。

是非埼玉に来た際には一度お試しください。


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