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幕間 第二話:初めての御朱印は娘と共に

さとしが三原から帰った日から数日後の日曜日。

美鈴は美波と朝食を取っていた。


「お母さんも今日はお休みだよね?よかったら一緒に出掛けようよ」


「それは構わないけどどこに行くの?」


「最初に瀧宮神社に行こうよ」


「それは構わないけど何かイベントでもやるの?」


「今日は何もない日だよ。でもお母さんまだ御朱印帳持ってないでしょ?だから地元の神社で御朱印帳を買っておいた方が、今度京都に行くときにもいいだろうなって思って」


その言葉を聞いて得心の行った美鈴であった。


「そういうことであれば御朱印集めの先輩である美波についてきてもらって、御朱印帳を手に入れておかないとね」


こうして二人のお出かけが決まったのであった。


ーーー


二人は朝食後お出かけする準備をすると9時半過ぎに家を出発した。神社まではいつも美鈴が仕事に行くのに使っている軽自動車で向かうことにした。瀧宮神社は毎年お正月の初詣に友達や美鈴と来ている神社であった。この神社は三原市中之町にあり、三原城の北東の鬼門を守護してきた「三原総鎮護」の歴史ある神社である。御祭神は須佐之男命であり、「厄除けの社」として地元の人に知られている。

瀧宮神社に着いた二人は車を降りるとまずはお参りをするために拝殿へと向かった。

人はまばらであり、すぐにお参りを行うことが出来た。二人は作法にのっとりお参りを済ませると、今回の目的である御朱印帳を手に入れるため、社務所へと向かった。

そこで美波は1冊の御朱印帳を指さしながら美鈴の方を振り返った。


「お母さん、これみて!ピンク色の御朱印帳にウサギまでいてとっても可愛いよ。これにしなよ」


まるで自分が買うかのような反応を示す美波であった。


「確かにとてもかわいらしくていいわね。でも、私には少し可愛すぎないかしら?」


「お母さんは見た目は若いんだし、全然大丈夫だよ。断然これにするべきだって!」


美波に押し切られる形で『金蘭ウサギ』の御朱印帳を購入する美鈴であった。同時に御朱印を頂いた二人はその御朱印を写真で写すと、美波がさとしへラインで送ったのであった。

頂いた御朱印には大きく金色の龍がスタンプされており、なかなか迫力のある御朱印であった。

しばらくするとさとしから返信が来た。


さとし:『この御朱印は瀧宮神社の御朱印ですか?実は前回行こうと思っていたんですが、すっかり忘れてしまっていたんですよ。』


美波:『なら今度さとしさんが三原に来てくれた時には、私が案内しますね!』


さとし:『その時はよろしくね』


そのあとにさとしからデフォルメされた龍と「よろしく」と書かれたスタンプが送られてきたのであった。


二人は目的を果たし車へと戻ってきた。

美鈴が美波にこの後の予定を尋ねる。


「どうせだから駅前のイオンに行って、京都へ来ていくための洋服も見に行きたい!」


(さとしさんに今度会った時、私の魅力で惚れさせちゃうんだからね)


「いいわね。奇麗な格好でさとしさんを驚かせないとね」


(さとしさんに合うような大人の魅力あふれる服装でせめて、虜にしちゃうわよ)


二人はそれぞれの思惑を胸に車でイオンへと向かっていくのであった。

季節は春が過ぎ、梅雨がやってこようとしていた。


幕間 第二話:初めての御朱印は娘と共にをお読みいただきありがとうございました。


今回は美鈴が初めての御朱印をゲットしたシーンを描かせていただきました。

これで三人の初めての御朱印のシーンを書くことが出来ました。


次回の投稿では第3章へと突入予定です。行先は愛知県なのか、埼玉県なのか、次回明らかになります。


ブックマークと評価での応援を随時お待ちしております(笑)。ぜひよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
第3章のお始まり楽しみにしております♪ 愛知県も埼玉県も、観光で訪れたことはありますが、どこのお店の何が美味しかったのか?など、忘却の果てでして…。 いつも思っていましたが、現地の様子が手に取るよう…
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