幕間 第1話:さとし、初めての御朱印
美波と再会する約5年前の1月中旬ごろ。
さとしは治療院の商売繁盛を祈祷するため、埼玉県の大宮(さいたま市内)にある氷川神社へとやって来ていた。
大宮の氷川神社の正式名称は『武蔵一宮 氷川神社』であり、約2400年の歴史を持つ日本でも指折りの古社で、大宮の地名の由来となったと言われている。全国に280数社ある氷川神社の総本社である。
ちなみに、祈祷の料金は5000円からとなっている。
「よーし、今年も奮発して1万円で祈祷をお願いしよう!」
ちなみに5000円と10000円の違いは木札の大きさである。10000円になるとなかなか立派な木札を頂けるのである。
祈祷は30分おきに行われており、多くの祈祷を受けに来た人々が待合室で時間が来るのを待っていた。
「時間まで少しあるし、本殿のお参りを先にしておくか」
さとしは先に本殿のお参りを済ませることにした。
お賽銭箱に100円玉を入れると、作法にのっとりお参りを行った。
その後、おみくじをするために社務所の方へと移動した。
ここでも100円を払い、おみくじを引く。
出てきた数字は34番であった。
「まさにさとし(三:さ 十:と 四:し)だな。」
そんなことをつぶやきながら34番からおみくじを一枚取り出した。
おみくじは『吉』であった。
「恋愛・縁談は『謙虚であればすべてよし』か。なかなかいいじゃないか」
5年後に結婚していない時点できっと謙虚さが足りなかったのであろう……。
「そろそろ時間だな。待合室に行っておくか」
さとしは5分前になり、待合室に移動することにした。
時間となり、ぞくぞくと祈祷を受ける人が拝殿に入っていく。
さとしもその流れに乗って入室していった。
祈祷では商売繁盛以外にも、厄除けや無病息災、家内安全など様々な祈祷を行っていた。
時間にして約15分~20分。
それらが終わると木札とお神酒などの入った袋を渡され外へ出っていくのであった。
「祈祷も終わったし、節分の豆と、母親用に健康守りでも買っていくかな」
社務所で目当ての御守りなどを探しているときにふと目に入ったものがあった。
御朱印帳である。
(そういえば最近、御朱印を集める人の話をよく聞くよな。……これも何かの縁だし、氷川さんの御朱印帳を買ってみようかな)
そうして手にした御朱印帳とそこの最初のページに書かれている氷川神社の御朱印が初めてさとしが手に入れたものであった。
元々オタクであるさとし。色々なものをコレクションするのが大好きであった。
そして始まったのが休みの日を利用した御朱印集めである。
埼玉や東京を中心に様々な神社の御朱印を集めていったのであった。
ちなみに、今現在はその御朱印帳も6~7冊を数えるまでになっている。
そしてこの御朱印帳との出会いがあったからこそ、5年後の今、美波や美鈴とともに御朱印を集めるための旅を共にすることが出来ていることを考えると、あの時の『吉』のおみくじの内容はあながち間違っていなかったのかもしれない。
これから3人の関係がどうなっていくかはわからないが謙虚な気持ちで、この出会いを大切にしようと、心の中で神様に誓うさとしであった。
幕間第1話をお読みいただきありがとうございます。
今回は私が初めて御朱印帳と出会った時のことをアレンジして書いてみました。
氷川神社の御朱印ですが、私のコレクター根性を刺激するには十分なものでした。
最初は明治神宮など有名どころを攻めていたのをよく覚えています。
皆さんも地元の神社で御朱印を頂いて、ともに「御朱印集め隊」への入隊を果たしましょう(笑)
隊員は随時募集中ですので。
隊員になるための必須事項
①ブックマークに登録する。(ついでに評価☆も入れてくれていいんだからね(笑))
②ブックマークの更新通知を受け取れるようにする
③感想欄に「入隊希望!」とかく
以上です(笑)
今後とも、当作品をよろしくお願いします。




