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第2章 第二十四話:「ご当地スナック&駄菓子」探索(前編)

ホテルに戻ってきた三人は部屋へ入ると、さとしが一人、私服に素早く着替え、財布とスマホを持ってホテルの外へ行き、時間をつぶすことにした。その時間を使って部屋に残った二人が気兼ねなく寝る準備をできるようにするためである。

この時間を使ってさとしはコンビニへとやって来ていた。

目的はご当地でしか手に入らないお菓子を購入するためである。

特に兄へのお土産として外せないのが西日本でしか購入できない、関東人には幻ともいうべき商品である。

それは『カール』である。カールのチーズ味が特に好きなようなので、名古屋や広島など西日本へ行った際のお土産としてよくカールを買って帰っていたのであった。

それ以外にも複数のご当地スナックと駄菓子、そして人数分のお茶を購入したさとしは、少しホテルの周りをふらついてからホテルの部屋へと帰っていった。


ーーー


部屋のドアをノックすると中から美波の元気な返事が返ってきて、すぐにドアが開かれた。


「さとしさん、おかえり!」


「ただいま。お茶とお土産買ってきたよ」


そう言って、ご当地スナックと駄菓子の詰まった袋を部屋のテーブルの上に置いたのであった。

美波は興味津々でそれらのお菓子を見ていた。


「これから買ってきたお菓子を食べ比べてみて、お土産に買って帰るのにどれがいいか決めようと思うんだけど、よかったら二人とも一緒に参加しませんか?」


「「喜んで!」」


相変わらず食べ物の事ではよく息の合う親子であった。

今から選ぶお菓子は、時々いらっしゃる患者さんや飲み友達にあげるようのものであり、常連さんにあげる者には生八つ橋を買っていく予定であった。そのため今回の選考理由の一つにはかさばらないことがあげられカールやポテチなどの大きな袋菓子は最初から除外されていた。


「ではまずはエントリーナンバー①は『京都ブラックサンダー』だ!」


一人ずつにブラックサンダーをひとつずつ渡して、試食を始めた。


「本格的な宇治抹茶を使用しているだけあって、ザクザクしたブラックサンダーの食感はそのままに、ほろ苦い抹茶チョコの味が合わさってとても食べやすくておいしいな」


さとしが感じたままの意見を言い、その意見に二人も賛同した。


「私もこれは好きな味だわ」


「これだったらかさばらないし沢山の人にあげるのにもいいし、学校の友達に買っていこうかな」


「まだ確定するのは早いぞ。続いてはエントリーナンバー②『カルビー ポテトチップス 関西だししょうゆ、4連ミニパック』だ!今回唯一のポテチだぞ!」


『関西だししょうゆ』は関西のスーパーやコンビニ、売店で定番の「だし」が効いたポテトチップスとの事。


「これは『関西だししょうゆ』というだけあってしょうゆに加えて、カツオと昆布の出しが聞いていておいしいな。正直この小袋一つだともっと欲しくなってしまって、後が大変そうだよ」


「確かにそんな感じがするわね。これは大きな袋のタイプでほしいかしら……」


「ポテチのビックサイズ150Gとかの奴ね!」


「それじゃあ、次に行くぞ!エントリーナンバー③は『亀田の柿の種 たこ焼きソース風味(関西限定)』だ」


小分け袋の一つを開けて三人で摘まんでみる。


「柿の種という時点でもあれなのに、味付けにマヨネーズとあま辛いソースの風味がしっかり効いているせいでお茶ではなくビールが欲しくなってしまう」


「そうね、これは確かにビール一択かもね」


「私はコーラでもいいかな」


「「まだまだ子供だな」」


大人二人組が行きぴったりに美波を見下ろしていた。


「な、なによ!……私だってあと2年もすればお酒飲めるようになるんだから!」


そう言いってからさらに何かひらめいたのか言葉をつづける美波であった。


「そうだ!さとしさん、私が二十歳になったら一緒に初めてのお酒を飲みにつれて行ってくださいね。それで、私の初めてを……さとしさんにもらってもらわないといけないから……」


顔を真っ赤にする美波であった。


「そんなことでよかったら喜んで連れて行かせてもらうよ。今から楽しみだよ」


「さとしさん、……そんなに私の初めてが欲しいいの?」


美波が期待に満ちた潤んだ瞳で上目遣いに見つめると、さとしは至極真面目な顔で頷いた。


「美波の初体験は1度きりだからな!一緒に写真を撮らないとな」


(初めてお酒を飲んだ経験て結構ちゃんと覚えていたりするんだよな。だから南の初めてのアルコール体験も楽しいものにしてあげないとね)


そんなことを考えているさとしをよそに、さとしの言葉を聞いた美波は顔を赤くしながらさとしに言い放った。


「いくら一度しかないことだからって写真を撮るなんて、……さとしさんのエッチ!……でも、さとしさんがどうしてもっていうなら……考えても……」


そこで美鈴が的確なツッコミを入れる。


「あなたたちは何を『吉本〇喜劇』みたいなコントやってるの。さっさと続きをいくわよ!」


『お土産用駄菓子選考会議』はまだまだ続くのであった。

第2章第24話をお読みいただきありがとうございます。


今回はご当地スナック&駄菓子について書かせていただきました。

特に思い出深いのは、私が子供の頃は全国で売られており、よく買ってもらっていたカールですかね。

よく食べたのは「チーズ」と「カレー」だった気がします。どちらかというと私よりも兄が好きだった気がしますが(笑)。

良かったら皆様が住んでいる地域や出身地のご当地スナック&駄菓子を教えてください!

ちなみに埼玉県は趣旨からはちょっとずれますが川越のお菓子横丁で売られている長さが80cm〜1m近くある日本一(?)長い麩菓子になるのかな……。(埼玉県限定のポテチやブラックサンダーとか見たことないので、おそらくそういうものはないと思われます)

感想欄に沢山のお菓子の名前が並ぶのを楽しみにしています(笑)。

そのついでにブックマークや評価も頂けたら2倍嬉しいです。


明日も午前中に1話投稿する予定ですので、よろしくお願いします。


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