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42歳治療院経営者と18歳食いしん坊JKが送る、御朱印集め&ご当地グルメ紀行 ~美人親子に迫られるなんてあるわけない!天然の俺は気が付かない~  作者: サッサン
第2章:京都でグルメと観光と御朱印集め

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第2章 第二十話:二条城の祝福(前編)

晴明神社の「あの世とこの世の境界」の雰囲気を堪能した三人は、ホテルへ戻るために四条方面へ向かって歩き出す。そこでさとしが二人の方を振り返った。


「ホテルへ戻る途中に二条城があるので、よかったら寄っていきませんか?」


「二条城って確か織田信長が建てたんですよね!日本史で昔習いました」


自信満々に答える美波に、さとしは穏やかに首を振った。


「その二条城は、足利義昭将軍のために建てた二条城のことだね。残念ながらその二条城は城跡の石垣の一部ぐらいしか残ってないんだよ」


「それなら今ある二条城は誰が建てたんですか?」


美鈴が不思議そうに問いかけると、さとしは二人の方を向いて語り始めた。


「今の二条城は徳川家康が将軍に就任したことを祝って建てられたんですよ。そして、江戸幕府の終焉を迎える大政奉還が行われたのもこの二条城なんですよ」


「江戸時代の始まりと終わりの場所なんですね。そう考えるととても感慨深い場所なんですね」


「それならその感慨深い場所をちゃんと見ていこうよ!いいでしょ、お母さん」


「そうね。なら今度はこの二条城で私たちの御朱印集め旅の始まりをお祝いしないとね」


「それいいかも!」


二人は顔を見合わせてはしゃぎ、さとしの両腕をしっかりと抱き込んだ。

こうして二条城見学は確定したのであった。


ーーー


二条城にたどり着いた三人は拝観料を支払いにお城の入り口へと進んで行く。

ちなみに二条城であるが、正式な名称は「元離宮二条城」というようである。

1603年に徳川家康が築城し、3代将軍家光の時代に天皇行幸に伴い大改修されたものである。そして、先ほども述べたが、15代将軍慶喜が大政奉還の意思を表明した舞台であり、京都で唯一の世界遺産になった城郭である。


最初に三人を迎えたのは威風堂々たる黒い門であった。


「立派な門ですね。派手さはないのに何か威厳みたいなものを感じちゃいます」


美波が圧倒されたように門を見つめていた。


「この門は東大手門と言ってこの二条城の正門なんだよ。この門にはいわれがあって、建築当時は現在と同じように2階建ての櫓門だったんだけど、後水尾天皇の行幸に合わせて単層の高麗門へと改修されたそうなんだ」


ここで美鈴が質問をする。


「なぜそんな面倒なことをしたんですか?」


「それは天皇を2階から見下ろさないようにという配慮から、行幸する5日間のために門を造り替えたみたいです」


「でも今は2階がある門になってますよ」


美波がもっともなことを指摘し、さとしが苦笑する。


「1662年に今の形に作り直されたみたいだよ」


さとしの説明の納得した二人は、さとしの腕を両サイドから掴むと門をくぐって行った。

三人は番所を横目で見ながら先へと進んで行くと東南隅櫓が見えてきた。

この櫓であるが、元々は外堀の四隅に見張り台として隅櫓が建てられ、武器庫として使用されていた。しかし、1788年の大火によって多くの櫓が焼失し、今では東南隅櫓と西南隅櫓の2つだけが残っている。

一行が進んで行くと、今度はやたらと派手な門が三人を出迎えた。


「今度はさっきのシックな門とは真逆の派手な門が出てきましたよ」


「この門は唐門といって、二条城二の丸御殿の正門だね。長寿を意味する『松竹梅に鶴』や聖域を守護する『唐獅子』なんかの豪華絢爛な彫刻が門に装飾されているんだよ」


「あら、それなら私もさとしさんと長く一緒にいるために鶴さんの御利益にあやからしてもらわないとね」


美鈴がそう言って微笑むと、過剰に反応する美波。


「私がちゃんと最後まで、さとしさんと一緒にいてあげますから安心してくださいね」


「二人ともそんなに一緒にいることを考えてくれるなんて嬉しいよ!これからもよろしくね」


(二人がそんなにこの先もずっと僕と一緒に御朱印集めをすることを望んでくれるなんて嬉しいな)


「「はい(ええ)、喜んで!」」


三人はそれぞれに強い思いを持ちながら、国宝の「二の丸御殿」へと向かって歩き出したのであった。





第2章第20話をお読み頂きありがとうございます。


この話では元離宮二条城について書かせていただいてます。

一話で二条城を終わらせる予定でしたが、予想以上に書きたいことが多かったため前編と後編の2話に分けることにしました。

次の話では国宝の二の丸御殿からスタートです。

明日の投稿もお楽しみに。


この物語を気に入ってくださっている方は、ブックマークと【評価☆☆☆☆☆】での応援をよろしくお願いします。


明日も7時40分に投稿しますのでよろしくお願いします。

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