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42歳治療院経営者と18歳食いしん坊JKが送る、御朱印集め&ご当地グルメ紀行 ~美人親子に迫られるなんてあるわけない!天然の俺は気が付かない~  作者: サッサン
第2章:京都でグルメと観光と御朱印集め

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第2章 第十九話:安倍晴明の偉業に触れる

午後二時半を回った時間帯。陽射しはまだ強く三人を照らしている。

北野天満宮でお牛様にお願いをした三人は次の目的地への移動を開始する。


「今日はこの次に行く神社で最後にしましょう。ここから約20分歩いて行くとつけるはずなので」


「次に行くのはなんて言う神社なんですか?」


「晴明神社と言って、安倍晴明公を祀っている神社だよ」


「安倍晴明なら聞いたことあります。妖怪なんかの関係のアニメや映画なんかでもよく出てきますよね」


その美波の反応を見てさとしが苦笑した。


「確かに陰陽師のイメージが強いからね。安倍晴明自体は920年に孝元帝の皇子として生まれた人で、子供のころから様々なことに秀でた人だったらしい。その中でも特に優れていたのが『天文暦学』で式神を自在に操る霊術を身に着けていたとされているね。」


それを聞いて美波は納得する。


「それが映画とかのもとになってるんですね。実際に活躍された人なんですか?」


「安倍晴明は成人してからは『天文陰陽博士』として活躍したみたいだよ。天体を移り行く星や雲の動きから宮殿の異変や遠方での吉凶を言い当てて、朝廷をはじめとして多くの人たちの信望を集めていたんだ。ちなみに安倍晴明は何歳で亡くなったと思う?」


「平安時代の人だし、60歳ぐらいかな……」


美波が予想を言うと美鈴も予想を言う。


「映画では美男子に描かれているし、そういう人は薄命って決まってるのよ。だからきっと30歳ぐらいで早折されたんじゃないかしら」


「二人ともよく考えてますね。でも残念ながら二人ともはずれです。実は安倍晴明は85歳まで生きたんですよ。当時にしたらすごく長寿の人で、朱雀帝から6代の天皇の側近として仕え、たくさんの功績を立てているんです。その功績をたたえて建てられたのがこの晴明神社なんです」


そう言うとさとしは晴明神社の鳥居を指さした。話をしているうちに晴明神社にたどり着いていたのであった。


ーーー


「ちなみにこの鳥居は『一の鳥居』と言って額には神社名でなく、金色に輝く社紋『晴明桔梗』が掲げられているんだよ」


「ホントだ。星のマークなんですね。なにか意味があるんですか?」


鳥居を見上げる美波。


「『晴明桔梗』は一般的な星とは違って、陰陽道における最も強力な魔除けの呪符なんだよ。ちなみにこの五芒星だけど特徴があるんだけどなんだと思う?」


美波も美鈴も五芒星を見つめたまま固まっている。


「ヒントは書いてみるとわかるかもよ」


そう言われて手のひらに指で書き始める二人。二人とも同時に書き終わると、さとしの方を向いた。


「「一筆書きで描けるんですね!」」


「正解!五芒星は『一筆書きでどこからでも元の場所に戻れる』という特徴を持っていて、始まりも終わりもない途切れない線は、『隙間がない』という意味になり、『悪霊や魔物が入り込む隙を与えない』という究極の魔除けの盾になるとされているんだよ」


鳥居をくぐり、本殿でお参りを行った三人は安倍晴明公の下で一緒に写真を撮ったり、金色の『厄除け桃』を撫でて自分の厄を落としたりした。

三人は御神木の元へ行き三人で一緒に御神木に触れ、どこか神秘的な力を感じていた。

御神木からパワーをもらった三人は授与所にて御朱印を頂戴した。

美鈴が御朱印を見ながら疑問を口にする。


「この右側に書いてある『京一条戻橋』って何でしょうか?」


「どこかの橋の事なんじゃないの?」


美波の答えるのを聞いていたさとしが話し始める。


「美波の答えは間違っていないかな。ほらそこにある小さな橋が『京一条戻橋』だよ。ちなみにこの橋は普通の橋ではないんだよ。どんな橋だと思う?」


「普通の橋にしか見えないですよ。うーん、……降参です」


「……私もわからないわ」


さとしは二人がギブアップしたのを確認して答えを教える。


「この『京一条戻橋』は、あの世とこの世の境界とされる伝説の橋なんだよ。ちなみにこの戻橋の名前の由来なんだけど、ある高名な漢学者が亡くなり、そのひつぎを乗せた葬列がこの橋を渡っていると、そこへ、父親の死を聞いて熊野での修行から急いで駆けつけた息子がやってきたんだ。息子が棺に取りすがって『どうかもう一度だけ息を吹き返して!』と必死に祈ったんだ」


「わかった!そしたら生き返ったんじゃない?」


「そうなんだよ。父親が一時的にあの世から戻ってきて、最期の言葉を交わしたという伝説から『戻橋』と呼ばれるようになったんだってさ」


さとしが話し終えると、美波がまっすぐに彼を見つめた。


「さとしさんは私を置いて一人であの世に行っちゃだめですからね!もしそうなったらこの『戻橋』で呼び戻しちゃいますからね」


「その時は私も協力するわよ!」


二人の真剣な眼差しに、さとしは少し押され気味に笑うしかなかった。


「なら二人を悲しませないように、健康に注意して、少しでも長生きして見せないといけないですね」


そう言って笑うさとしの腕に、二人はあの世から引き戻すかのように今日一番の力でしっかりと抱きついたのであった。


第2章第19話をお読みいただきありがとうございます。


今回は晴明神社について書かせていただきました。

私も北野天満宮から歩いて晴明神社まで一人で歩いて行ったのですが、一人だと結構長く感じたのを思い出します。

一緒に御朱印集めに付き合ってくれる人探そうかなと思っちゃいました(笑)。

今回晴明神社んを訪れた際に頂いたパンフレットなどを読みながら書かせてもらいましたが、調べていると新しい知識が入ってきて、とても楽しみながら書くことが出来ました。

この作品はホントに書き出すと楽しくって仕方ないんです。

これからも頑張って書いていきますので、お付き合いいただけたらと思います。


この物語を気に入ってくださってる方はぜひブックマーク及び評価にて応援くださいますようよろしくお願いします。


明日も朝7時40分ごろ投稿予定ですので、よろしくお願いします。



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