第2章 第十三話:2日目の朝
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京都で迎える二日目の朝。
外の天気は三人の御朱印集めを後押しするかのような綺麗な快晴であった。
「おはようございます」
美波がさとしに元気な声であいさつをした。
「美波、おはよう。よく眠れたかい?」
「はい!すっかり疲れも取れました」
「そういえば美鈴さんは?」
さとしが尋ねると美波の後ろから声がした。
「さとしさん、おはよう。気持ちよさそうに眠っていたわね」
「寝顔見たんですか?こんなおじさんの寝顔なんて見ても仕方ないでしょうに……。ちょっと洗面所で顔を洗ってきますね」
そう言って、さとしは洗面所に入り身支度を整えた。
朝の準備が終わった三人は朝食をとるため朝食会場へ向かった。
ーーー
食事会場は、ホテル1階にある「ryu no hige」というレストランであった。
ここの朝食は和洋ビュッフェスタイルで、好きなものを自由に選ぶことができる。定番のパンやご飯に合う料理はもちろん、カレーなどのガッツリ系までメニューは豊富で、あらゆるニーズに応えていた。
3人がお皿に大量の料理を盛り付けていたことは言うまでもないであろう。
朝からしっかりと栄養を取った三人は部屋へと戻って、出かける準備をするのであった。
ーーー
ホテルにお部屋に戻ってきた三人。
さとしが二人の方を向いた。
「今日は最初に叡山電鉄沿線の神社を回りましょう。なので最初に祇園四条駅に向かってそこから叡山電鉄の始発駅である出町柳駅にまずは向かいましょう」
「有名な神社があるんですか?」
「有名な神社だと、鷺森神社や貴船神社なんかがとくに有名かな。ちなみに鷺森神社はヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトが祭られている神社だよ。貴船神社は全国にある貴船神社の総本社に当たる神宮だね」
さとしから簡単な説明を受ける二人であった。
「準備ができたらそろそろ出かけようと思うんだけどいいかな?」
今日は大きな荷物はホテルにおいておけるため、荷物は小さめのリュックや肩掛けカバンのみである。
服装は美波はショートパンツに、ワンポイント柄の白いTシャツというラフな格好をしていた。背中にはブラウンの小さめのリュックを背負い、髪は後ろ側でまとめ、前髪の両サイドはオシャレに垂れさせていた。
それに対して美鈴は、風にふわりと揺れる涼しげな生地のワイドパンツにフレンチスリーブTシャツといった大人の女性ならではの服装で、肩には肩掛けのバッグをかけていた。
「二人ともホントにオシャレですよね。ずっと見ていられますよ」
さとしが言った言葉に二人が反応を示した。
「さとしさんなら好きなだけ見てくれていいですよ!」
美波はそう言うと、美鈴も負けじとさとしの方を向く。
「私なんかでよければいくらでもどうぞ。あれなら今日は一日私と腕を組んで歩いてもいいんですよ」
「それなら私だってそうしたい!」
二人の争いにさとしが割って入った。
「その提案は魅力的なんですけど、今日はたくさん歩かないといけませんからまたの機会にお願いしようかな」
そう言ってはぐらかしたのであった。
ーーー
三人はホテルを出ると祇園四条駅へと向かって歩いていく。
ほどなくして、四条大橋を渡り、駅へとたどり着いた。
駅のホームで出町柳駅方面へ向かう電車を待つ三人の姿はまるで1つの家族のようであった。
ほどなくして、緑と白のツートンカラーに黄緑色の帯を巻いた、可愛らしい電車がホームへ滑り込んできた。
三人は電車に乗り込むと、空いている座席に座り、窓から見える景色を楽しみながら出町柳駅へと向かっていく。今日の三人の御朱印集めの旅がどのような出来事が待っているのかはまだだれにもわからないが、この三人ならきっと、どんなことでも楽しんでしまうだろうということだけは容易に想像することができた。
第2章第13話をお読みいただきありがとうございます。
今回は2日目の朝のやり取りを書かせていただきました。
ここから二日目の旅の始まりです。
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