第十話:厳島神社参拝
2人は厳島神社へ向かう途中で大鳥居を横目で見た。
「今の時間だと大鳥居まで歩けないから、お昼を食べた後で再度大鳥居に来ようか。12時半以降なら足元まで歩けるみたいだからね。」
「ならまずは神社へのお参りだね。」
2人は再び神社へ向かって歩き出す。ほどなくして神社の入り口にたどり着き、入場料金を2人分支払い中へ進んでいく。
「この神社は1400年以上前からあるらしいんだけど、今のこの綺麗な形に改修したのが誰かは知ってるかい?」
「広島県人を舐めないでください!確か、平清盛ですよね?」
「そうそう。さすがは広島県人。ならなぜこんな立派なものを作ったか理由は知ってるかい?」
思案顔になりながらうなっている美波。
「ううう……、わからないです」
悔しそうにギブアップした。
「当時平家の財政を支えていたのは日宋貿易でね。宋っていうのは当時の中国ね。その安全祈願のためにやったんだよ」
「そうだったんですね。ならこの神社は海の神様を祭っている神社なんですね」
そんなことを話しながら進んでいくと回廊のちょうど中央あたりの神様が祀られている最も大きな建物にたどり着く。ここが御本社であり、ここで参拝を行う。
2人とも正しい作法にのっとり参拝を行っていく。
(この旅が無事に何事もなく追われます様に)
(さとしさんといい仲になれます様に)
参拝を済ませた二人は御朱印をもらうための列に並ぶ。並んでいる人を見ると約半分が外国人の方たちであった。
(最近では御朱印帳が海外で高値で取引されてるなんて話も聞いたことあるしな。それだけブームってことなんだな)
「美波は初御朱印かい?」
「はい、御朱印帳はここで買えるんですか?」
「これだけ大きな神社だし買えると思うよ。僕も厳島神社に来た記念に買おうと思ってるしね」
「ならお揃いになりますね」
嬉しそうに微笑んだ。
「そうだ。初御朱印の記念に僕が御朱印帳を買ってあげるよ。それで一緒の奴を買えばいい」
新たな御朱印仲間ができたことに喜ぶさとしであった。
「ならTHE厳島神社!って感じの奴がいいですよね。……これなんかどうですか?」
美波が選んだものは常時販売されているもので、鮮やかな朱色の社殿と、穏やかな瀬戸内海にすっと佇んでいる「大鳥居」が、きめ細やかな刺繍で綺麗に表現されているものであった。
「うん。これにしようか」
御朱印帳と御朱印の初穂料を二人分納め、新たな御朱印帳を受け取った二人。
美波は嬉しそうに初めて書かれた御朱印を眺めていた。
「なんだかこれを見ていると身が引き締まる感じがしますね」
「美波、俺達御朱印集めの世界へようこそ!これから一緒にたくさん集めていこうな」
「はい!」
新たな御朱印仲間として新たなつながりができた二人のことを、厳島神社の海の神様が祝福していた。
食いしん坊たちの御朱印集め紀行をお読みいただきありがとうございます。
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次の投稿時期は基本的に未定です。この作品はメインの「幼馴染の境界線」の投稿の合間に作成していきますので、ランダムな投稿になると思います。




