中間テスト2
――ニ週間後
ついに中間テストの日がやってきた。
今度こそは絶対に神楽蓮に勝ってやる!
今日のために2週間、座学も実技も寝る間も惜しんで頑張ったのだ。
やる気十分、最初は座学5教科の試験が始まった。
◇◇◇
「試験終了!」
試験官の声が教室に響き渡る。
ついに座学のテストが終わった。
「疲れたね〜」
隣に座っている鈴ちゃんが机に突っ伏す。
「明日は実技だぁ」
「そうだね。自信の程は?」
「まあまあかなぁ。これでも一応天下の猫又様だからね!」
「いや、猫又の強さは下から数えた方が早いでしょ」
「言わないでよ〜」
鈴ちゃんと他愛のない話をしながら、寮に戻った。
――次の日
私たちは実技のテストを受けるため、演習場に向かった。
時間になり、実技のテストが始まった。
この前鈴ちゃんが言っていた通り、テスト内容は、10m先にある人形にあやかしは妖力、人間は霊力を使って攻撃し、倒すというものだ。
思ったより簡単そう。他の人も苦戦してるっぽいし、もっと手加減した方がいいかな?
前の人のを見ながらそんなことを考えていると、順番が来た。
「1年B組、白石柚葉です。よろしくお願いします」
出席番号と名前を監督者に言って指定された位置につき、手のひらに妖力を集める。
集中して、妖力を出しすぎないように……詠唱で弱い狐火を出したら無詠唱で風を出してコントロールする! 絶対に不審に思われないように……。
「ファイヤボール」
詠唱をして狐火を出す。
そして
今だ!!というタイミングで無詠唱で風を出し、狐火を操る。
狐火は、見事人形のど真ん中に当たり、当たりどころが良かったのか、人形が一瞬で燃え尽きた。
よっしゃ!さすが私!うんうん、周りも不審がってないし、まあまあ手加減もできたんじゃない?
そんなことを思いながら監督者に挨拶をして試験が終わった人の列に向かう。
列に向かって歩く時、試験の順番待ちをしている奥の列にふと目が留まる。
その列の最後尾に見知った顔があった。
あれ…… もしかして神楽蓮?
そう思いバレない程度に神楽蓮を見る。
あれ……? もしかして、ちょっと顔色が悪い? 大丈夫かな? 話しかけるべき? でも、いつも女子に囲まれている神楽蓮に話しかけるのはな……でも、具合悪そうだし……えーい! 話しかけちゃえ!
私は、神楽蓮に近づき、そっと話しかける。
「大丈夫?顔色悪いけど……救護室行く?先生呼ぼうか?」
神楽蓮は、ハッと顔をあげ、驚いた顔をした。
「だ、大丈夫……ありがとう。ちょっと考え事してただけだから……」
「本当?無理しないでね」
「ああ、ありがとう」
ちょっと顔色良くなったかな? あっ、一応治癒魔法かけとくか……バレない程度に。『ヒール』
そんなことを思いながら、治癒魔法を去る前に一瞬でかけ、今度こそ私は試験が終わった人の列に向かった。




