初対面 ˜”*°• 神楽 蓮 side•°*”˜
神楽蓮視点です。
――数分前
「課題終わんないな。もう始めてから二時間ぐらいたつぞ」
「なあ、この先生課題の出し方の性格、悪すぎないか?」
俺は、同部屋の水瀬蒼井と一緒に大量に出た課題を終わらせるべく図書館に来ていた。
いい加減疲れたな……流石に休憩したい。
俺が勉強に疲れ、机に突っ伏した時だった。
ギ、ィ……
図書館の重い扉が開く音がする。
誰だ?
少し気になり、俺は突っ伏したばかりの頭を上げた。
そこには、
癖毛な茶髪のショートカットに猫耳の少女とストレートの長い亜麻色の髪を背中に流した狐耳の少女がいた。
あの子……。
猫耳の方は見覚えがなかったが、亜麻色の髪の狐耳の少女には見覚えがあった。
入学試験で二位だった、白石柚葉だ……。
俺は自分で言うのも何だが昔から頭がよく、俺に勝てる奴なんてこれまで存在しなかった。
だから、入学試験では一応一位だったが、点差が三点と言う自分と僅差しかない。そんな実力を持った者を見るのは初めてで興味を持ち、勝手に「白石柚葉」を観察していた。
しかし、周りに群がる女どもが邪魔でなかなか長くは観察できなかった。クラスが別なのも大きいが。
一度女どもを振り切って白石柚葉に声をかけると言うのも思いついたが、この世に女ほど怖い生き物はいない。
そんな行動をしたが最後白石柚葉がめんどくさい女の嫉妬に晒されてしまう。
そうしたら俺に恨みが来てしまう。それだけは避けたかった。
嫌われることだけはしたくないからな。
ということでじっくり見れるのは初めてだ。
俺の中に溜まった疲れが喜びで少し和らいだ気がした。
ん? この妖力、尻尾が一本しかない野狐にしては強すぎないか?
この妖力だと、尻尾が二本あってもおかしくない。それに、なんか違和感のある妖力だ……。
これまでは横目で観察するしかできなかったが、周りに余計な女がいない今はじっくり観察することができる。
だからこそ気づけたことだ。
白石柚葉を観察できる!というふわふわしていた気持ちが引き締まり、「学生」から「陰陽師」の顔になる。
チラリと横目で水瀬を観察すると、集中して課題に取り組んでいた。
よかった、バレてない。俺が一人の女子に目を向けてるなんて知られたらめんどくさいからな
こう見えて水瀬は世話焼きで、俺が群がってくる女たちを鬱陶しく感じていることを知っている。
そんな俺が一人の女子に目を向けてるなんてバレたら絶対にくっつけようとしてくる。
流石にそれはやめてもらいたい。
と言うことで俺は、水瀬にバレないように白石柚葉の妖力を解析しにいった。




