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作戦

この話から「二章 長期休暇編」になります!

夏休み中に(そろそろ終わるけど)夏休みの話が書けて嬉しいです!(リアルタイムかな?なんちゃって)

ーー1ヶ月後


あと1週間で長期休みということで、今日の朝のHRは長期休みの間の寮の説明がされた。


「さて、後1週間で長期休みに入りますね。長期休みに間は、寮は閉鎖します。なので、そろそろ荷造りなど準備を進めておきましょうーー」


寮が、閉鎖される?蓮くんはどうするんだろう……。


その後も何か説明がされていたが、私の頭には何も入ってこなかった。

どうしよう……蓮くんと、話したいけど、A組に突撃は無理。


そこまで考えたところで、ある方法を思いつく。


あっ、この前蓮くんがしてきたみたいに、メモを渡せばいいのか!


ということで、私は、メモを筆箱から取り出し、字を書いていく。


『今日の放課後 図書館4階 〈自然科学〉の前 1人で来て   白石 柚葉』


よし!これをすれ違った時に渡す!

そう決めて、わたしは丁寧にメモを折った。




無事にすれ違った瞬間メモを渡すことができ、放課後を迎える。



「鈴ちゃん、私、返したい本があるから先戻ってて!」

「りょうかーい」


鈴ちゃんに声をかけ、私は急いで図書館の4階に向かった。


図書館の4階に着くと、もう蓮くんが待っていた。


「ごめんね、待たせて」

「いや、大丈夫。それで、どうした?」


そう言った蓮くんの顔が若干元気がなさそうだったのは気のせいではないだろう。


私は、『長期期間中の寮閉鎖について』というプリントを肩掛けの鞄から出す。


「それ……」

「うん。配られた? A組でも」

「……ああ」


蓮くんは、死んだような目をして頷く。


「……どう、するの?」

「……野宿でもするか」


まさかの考えに驚く。


そこまで実家に帰りたくないのね……。


「本気で言ってる?」

「もちろん」

「仮にもここは共生特区だよ? 夜は特に、妖魔が腐るほど出てくる。陰陽師とはいえ、危険だよ!」


そう言って、私は頭をフル回転させる。

安全に過ごせる場所……あっ!


「ねえ、蓮くん」

「なんだ?」

「その、さ、行くところがないなら……私の家、来る?」


正直言っててすごい恥ずかしいけど……!


暑くなっていく頬を感じながら、私は蓮くんの綺麗な黒い瞳を見つめる。


「……は?」


蓮くんは驚いた顔をした後、どんどん顔が朱色に変わっていく。


「おまっ、それがどういう意味かわかってんのか?」

「なっ、変な意味じゃないし! それに私の家には、部屋が余るほどあるし、蓮くんなら私の正体の知っているから大丈夫だと思っただけ! 本当に、それだけだから!」


私は、慌てて否定する。

蓮くんはきまずそうに視線を逸らし、後頭部をぽりぽりと掻いた。それから、意を決したように声を絞り出す。


「冗談だよ、わかってる……多分。……ごめんけど、泊めてもらっても、いい?」

「もちろん!」


そんなこんなで、私は蓮くんを長期休暇中泊めることになった。

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