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アプリで転移って最強じゃない!? ─アプリを使ったら転移できちゃったので、異世界の学園に遊びに行っちゃいます!─  作者: まりんあくあ
第六章 えーっ! あたしの魔力って思念波だったのー!?

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12 花火は子どもだけでしてはいけません……

楽しい花火大会ですが、なかなか一筋縄にはいかないようです(笑)

「す、すごかったよ……ありがとう、リーゼお姉ちゃん」


 ほっとしてリーゼお姉ちゃんにお礼を言うと、


「どういたしまして。ソフィーちゃんに当たったら大変なことになるもの。間に合って良かったわ。よりによって一番派手なのを選んじゃったのね。他の連射花火も反動があったりするから気をつけるのよ。()()、人がいない方向に向けること、()()()()?」


 ── リーゼお姉ちゃん、顔が近いよ! それに目が本気じゃん!!


「ワ、ワカリマシタ……!」


 あたしがブルブル震えているとリーゼお姉ちゃんが言った。


「誰か付いていた方が安心ね。冬夜くん!」


 メイお姉ちゃんと二人で花火をしていた冬夜兄ちゃんが顔を上げた。


「どうしたんだ、リーゼ?」

「少しの間しーちゃんに付いてくれない? 私はソフィーちゃんの側にいないといけないから!」


 メイお姉ちゃんと冬夜兄ちゃんが来てくれた。あたしが持っている花火を見た冬夜兄ちゃんは、


「ああ、連射花火を選んだのか。しかも十一連!? なんなんだ、このとんでもないヤツは?」

「冬夜くん、他の花火も連射花火ってなってるよ」


 メイお姉ちゃんが他の花火を見て言った。


「うーん。確かにこれは手伝ったほうがいいな。リーゼ、わかった。引き受けたよ」

「ありがとう冬夜くん、それじゃあ頼んだわよ!」


 リーゼお姉ちゃんはそう言うと風のようにその場からいなくなった。


「え? 早っ!」


 私がびっくりしていると冬夜兄ちゃんが、


「よし、それじゃ一緒にやろうか。次はどの花火をやりたいんだ?」

 

 と聞いてくれた。


「え? んーと、そうだなあー。じゃぁ……」


 あたしが花火を選んでいると、メイお姉ちゃんが冬夜兄ちゃんの制服の袖を引っ張った。


「ねえ、冬夜くん。美桜ちゃんのあの花火って大丈夫かな?」

「え? ……あーっ! しーちゃん、花火を選んだら少し待ってろ!」

「え?」


 今度は冬夜兄ちゃんが風の速さで移動していき、美桜ちゃんが火をつけようとしていたドデカい花火を取り上げた。


「な、何をするのですか!?」


 大声で抗議する美桜ちゃんに、冬夜兄ちゃんが負けないくらい大声で言った。


「こら! なんでわざわざこんなでっかいヤツを一人でやろうとしてるんだ! 危ないだろう!」

「なっ、大丈夫なのです! この花火は大きいですが長く楽しめるだけで安全なのです!」

「どこが安全なんだ。たしかに威力はないがコレ、ぐるぐる回って火花が出るやつだろう? しかも紐が地面についてしまってるじゃないか。そんなの一人でできるわけないだろう」

「ぐぬぬっ……」


 美桜ちゃんと冬夜兄ちゃんが睨み合っていると、額に手を当てながら言乃花お姉ちゃんが近づいてきた。美桜ちゃんを見て大きなため息を吐く。


「美桜。その花火はいつもお父様に手伝ってもらっていたものでしょう?」

「き、去年まではそうでしたが美桜も成長したのです。今年は一人でできるはずなのです!」

「冬夜くん、止めてくれてありがとう。れーちゃんがどの花火にするか悩んでいたから一緒に選んでいる間に、もうこの子は」

「だ、大丈夫なのです! 毎年花火をしている美桜に抜かりはないのです」

「はぁ。無理に決まっているでしょう。それにお母様からも言われているでしょう? 決して花火は子どもだけでしてはいけません、と。これは明日お母様に報告しないといけないわね」


 途端に美桜ちゃんの体がピクンと硬直すると、ダラダラと冷や汗を流し始めた。


「お、お母さんには内緒にしてほしいのです……」


 美桜ちゃんの目に涙が浮かんでいる。


 ── 美桜ちゃんのお母さんってそんなに怖いのかな?


 あたしも母さんを思い浮かべると……あ、だめだ、寒気がしたよっ! 考えない考えない。


「しーちゃん、次はどれにする?」


 メイお姉ちゃんが優しく聞いてくれる。


「そうだなー。じゃあ、これにするよ!」


 あたしは『色が変わる! 虹色花火七連』 と書かれた花火を選んだ。

花火は楽しいですけど一応火遊びですよね。安全に気をつけて遊びましょう。最近はできる場所も限られてきて少し寂しい気もしますが、安全第一。


それでは、また2週間後にお会いしましょう!

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