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アプリで転移って最強じゃない!? ─アプリを使ったら転移できちゃったので、異世界の学園に遊びに行っちゃいます!─  作者: まりんあくあ
第六章 えーっ! あたしの魔力って思念波だったのー!?

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11 異世界花火大会を楽しもう

手持ち花火大会に突入ー

「……なんか多くない?」


 用意されていた手持ち花火の数が半端(はんぱ)なかった。運んでる時は気づかなかったけど、袋の数が人数よりも多い。


 リーゼお姉ちゃんがその中に埋もれるようにして花火を選別している。


「これは大丈夫。これは飛び散るやつね、却下よ却下!」


 ── うん、そっとしとこう。


 その時、美桜ちゃんがいきなり手を(つか)んで猛然と花火に突進した。


「わっ、」

「えっ?」


 反対側でれーちゃんが引きずられていた。れーちゃんも美桜ちゃんの洗礼受けたね、うん。


「こら、美桜!」


 言乃花お姉ちゃんが声を上げた時にはもう、あたしたち三人は袋の山の反対側にいた。


「いい花火は早いもの勝ちなのです! さあ二人とも、ゲットして花火を始めるのですよ」


 そう言いながら掴まれていた手に何かを握らされた。美桜ちゃんが合図したので三人で輪になって座り込む。


「二人とも聞いてほしいのです」


 こっそりと他の人には聞こえないように小さな声で美桜ちゃんが言った。


「お二人にも『花火ねずみ』を渡したのです。美桜が合図したら、冬夜兄ちゃんに向けて火をつけるのですよ」

「え? 何? どういうこと?」


 一人事情がわかっていないれーちゃんがはてな顔になっている。


 そっと手の中を確認すると、小さなねずみの形で、下に車輪のようなものが付いている不思議な花火があった。美桜ちゃんも同じものを手に持ちながら説明してくれる。


「これが『花火ねずみ』なのです。火をつけると狙った場所に一直線に進んでいって爆発するのです。今回はこの花火を使って冬夜お兄ちゃんにドッキリを仕掛けるのですよ。美桜が合図したら、冬夜お兄ちゃんの方に花火を向けて、火をつけるのです」

「え? 爆発するんだよね? 大丈夫なの?」


 れーちゃんが不安そうに言うと、美桜ちゃんは人差し指を一本立てて指を振ってみせた。


「ち、ち、ち。心配は無用なのです。避ければいいだけなのですから。それに冬夜お兄ちゃんは手強いと思いますよ。これくらいでどうにかなるわけがありません。一布(いっぷ)お兄ちゃんでも逃げられるのですから大したことないのです」

「美桜ちゃん、一布お兄ちゃんって、誰?」


 あたしが聞くと、


「一布お兄ちゃんは一布お兄ちゃんなのです。椿道場の門下生でお姉ちゃんの幼馴染なのですよ。そして美桜の被検体なのです。くわしくはトップシークレットなので言えないのです」


 そう言って胸を張る美桜ちゃん。いろいろ突っ込みたいところだけれど、そろそろみんな花火を選ぼうと集まって来ていたので、あたしたちも急いで花火を選ぶことにした。


 見たことのある花火もあれば、見たことのない花火もある。


「音の出る花火っておもしろそう!」


 れーちゃんは袋を一つ選んだ。あたしは連続打ち、と書かれた袋、美桜ちゃんはド派手な花火と書かれた謎の袋を選んだ。


 れーちゃんが選んだ花火はピンク色で柄が長くて、先に渦巻きのようになった花火が付いている。


 火をつけると、かすかに笛のような音がした。音色が変わりながら燃えていくのは面白いけど、音が小さくて微妙に残念な花火だった。


 あたしが選んだ花火は11連射、と書かれたもので火をつけようとすると猛然とリーゼお姉ちゃんが突っ込んできた。


「わっ、」


 リーゼお姉ちゃんはあたしの体の向きをグルンと人のいない方向へ向けた。


「しーちゃん、その花火しっかり持って離さないようにするのよ」

「え? わ、わかった」


 私がしっかり花火を持つのを確認すると、リーゼお姉ちゃんが花火の先に火を着けてくれた。素早くあたしの後ろに立つリーゼお姉ちゃん。理由はすぐにわかった。


 ものすごい勢いで花火が飛び出していった!


 ドン、ドン、ドン……!!


 ── こ、これ何ーっ!? 


 しっかり足を踏ん張ったけどものすごい反動にめちゃくちゃびっくりしたよっ!! 

リーゼがしーちゃんをガードしたのは、もちろんソフィーちゃんに危険がないようにです(笑)


大・花火大会はもう少し続きます。2週間後をお楽しみに!


面白いな、続きが気になる!っと思っていただけたら、ずーっと下の方にある⭐️をポチポチポチっと押したり、ブクマ、いいねで応援してください。


感想もらえるとまりんあくあが大喜びします。レビューいただけると、変な舞いを踊って喜びます。


それではまたお会いしましょう!

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