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15話:私、お世話になってます

ローブで身を隠す集団の一人が転んだ事により彼等の正体が魔族である事を知ったラキュアは命の危機を感じ自分も魔族だと明かしたのだが…。


「おい!いくら何でも厳しいぞ!それにうるさい!!」

『だって本当の事だもん!!!!』

「しつこいお嬢ちゃんだな!だれか口押さえとけ!」

「そこまでする事無いんじゃ無いの!!」

「あんな怖い言い方すれば子供なら今頃ないてるのよ」

『そそそうだよ!泣いちゃうぞ!?』

「おまえな!調子にのるなよ!!これから口封じか貴族の取引材料にするから身ぐるみ剥ぐぞ」


そう言って私は男達に取り押さえられ服を脱がされ指輪を盗られ眼帯を外された。


…何なのこの世界!!私を裸にさせる頻度高すぎでしょ!!…


『酷いですよ淑女にこんな事するなんて!!』

「ハハハ!!面白い事言ってやがるぜ!!眼帯取ったら益々似てるな。見た所傷なんか無いじゃねーか。あれか?目ん玉抉られたか?」

『私の目がどうなってるか知らないけど、見たら絶対驚くわよ!!』

「何言ってやがるんだか。面白そうだからさっさと見せな。抉られた目位で驚く程窮地を渡って来てねーんだよ。俺がビビったら何でも言う事聞いてやるぜ!!」

『今何でもって言ったね!?』

「あぁ、言ったな!!だからどうした」

『後悔させてやるーーーー!!』


…本当にムカ付く!!失言も獲れたし目を瞑って良かったよ!!私が魔族だって証明してやるんだから!!…


『開け!!我が左目よ!!』

「面白い事いってやがるぜハハ!!ハ、ハ……ハ…!!?」


…グォォォオオオン…


ラキュアが眼を開いた途端に黒い瘴気を発した様に空気が重くなる。そこに居た1人を除きほぼ全ての者は硬直していた。


「何?どうしたの皆!?ガーデル?顔が酷いよ!!」

「あ、があ…ば…ばけも…のか…」

「化け物?何を言って…」


彼女は皆の視線の先に居るラキュアを見る


「なにその真っ黒な目…」

「ミル…フィ…おま…な…で平気…んだ」

「え?」


彼女だけが眼を見ても何ともない事に他の全ての者が疑問であった。


…グハハ!!それ見た事かぁ!!それにしても化け物って…また言われた…でもこれで良いでしょう…


ラキュアは彼等が硬直している間に指輪とドレスと眼帯を奪い返し、目を瞑り眼帯を付けた。



『どうかしら?分かったかしら』

「はぁ…はぁ…お嬢ちゃん…なんだその眼は…はぁ…はぁ…」

「彼女が悪人だったら私達…あの間に殺されてたわよ…」

「このお嬢ちゃん…本当に人族か?」

「皆やっと動いた!?どうしたの本当に!!」

「何故ミルフィだけ平気だったんだ…」


それぞれが、それぞれなりに口から言葉が漏れていた。


『私も魔族だって最初に言ったじゃないですか!!これで信じて貰えますよね?』

「…あれで魔族だ?…ふざけんなよ…」

『まだそんな事!!』

「あれが魔族でたまるかってんだ…あんなのは悪魔って言うんだよ!!」


…ズコ~…悪魔とか前にも聞いたよ…


『違います!!魔族です!!私はちゃんとした魔族の生れです!!』

「その生りで魔族かよ…吸血鬼でもないと信用できんわ、そもそもその眼が既に信用できん」

『わわ、私のお父様は凄い人で吸血鬼のハーフです!!お母様も立派な魔族で私を護ってくれたんです!』

「ダンピールだと?…おいそれ…」

「うそ…そんな…」

「だがあの容姿…」

「でもミルフィすら分からないなんて事ないだろ…どう考えてもあり得ない」

「だよな…俺達はともかくな…」

『ちょっとそこの塊!!なにぶつくさ言ってるのですかね!!私どうなるんですかね!?口封じですか!?』

「…」

「…そうだな。約束は約束だな…俺は驚くどころか恐怖付いてしまった。何が望だ、だが俺達の命の保証があるモノだけにしてくれ。それだけは頼む」

『そう!!なら私を帰してくれれば良いですよ。もともと帰りたいだけでしたし』

「ガーデル…いいでしょもう」

「そうだな。分かった、なら今日はもう寝て明日の昼頃に中央広場まで送ってやる。それで良いな?」

『良いよ!!でももし知り合いが来なかったらまた泊めて下さいね!?』

「っけ!!わかったよ!!好きにしな、会えるまで周囲で見ておいてやる。危なかったらまた担いで逃げるからな」

『お姫様抱っこを所望する!!』

「とんだ大物ね…その子」

「こうなりゃお嬢ちゃんの手の上さ…我慢するかな」

『なら行きもお姫様抱っこで!!』

「調子に乗んなよ!!」


こうして私の口封じは無くなり、中央広場への移動を認められ翌日に向かう事になった。

私は幼いという事もあり、ツイングルグルホーンの女の子のミルフィちゃんと寝る事になった。

理由はと言うと彼女だけ私の眼から唯一動けた人という事らしい。


…私、他の人達から恐がられています…ミルフィちゃんがどうやら私の天使な様です…


『ミルフィちゃん良いんですか?私と寝ちゃっても』

「問題ないですよ。それに何だか懐かしくて少し嬉しい気分になるんです」

『懐かしいですか…妹さんでも居たんですか?』

「妹…んー妹みたいな方ですかね?…あなた見たいな子だったのよ。私が使えていた御方の娘さんだったの。とても物静かでお淑やかで可愛らしくてね?」

『あれれ?それ私と比べてませんかぁ!?』

「フフ♪そうね、ごめんなさいね♪でもまた会えたようで嬉しくてつい♪」


…なにこの子可愛いんだけど…こうなったら子供の特権使ってやる~!!…


『そんな事言っても許しませんよ!!ミルフィちゃんムギューーーー!!!!』

「いやぁ♪くすぐったい!!駄目ですよ頭でそんな事しては!!」


私は彼女の胸元に入り込み顔でスリスリと感情表現をしていた。


…どうだ、妹エナジー蓄えれただろぉ!!これ位はサービスしてあげないとね!!…


『うりうり~』

「駄目ですよ?そろそろ寝ますよ?」

『ん、分かった。おやすみミルフィちゃん』

「おやすみ…………。ラキュア様……」ボソ

『…!?』

「あ…何でもないわ…つい…ね…」

『う、うん…』


…ん…ラキュア様!?…私名前教えたかな?聞き間違えかも?まぁ良いか…


こうして私達は一夜を過ごした。

次の日私はガーデルに連れられて昼頃に中央広場へと向かった。

彼等は余り目立った行動は出来ない為長居もできず、私一人を広場に置いておく事も出来ず、ましてや一緒に行動して散策も出来ないため1時間程したら中央広場からアジトに帰る日常を3日繰り返していた。


「お前も運が無いな…お前を連れて来た俺達も運が無いがな…」

『それどういう意味ですか!!?』

「ハハ!!そのままだぞ。騒がしくて賑やかでしょうがないわな」

『すみませんね!!暫くお世話にさせてもらってて!!』

「どうやったらこんな子供に育つんだか…親の顔が見てみたいよ」

『親ですか…それは出来ませんね。私が起きた時にはお父様もお母様も亡くなってましたしね』

「おいおいマジかよ…すまん…仲間はてっきり家族と護衛達の事かと…」

『良いんですよこんな子供に気を使わなくて!?』

「普通逆だろうよ…泣く所だぞ…」

『あれれ?泣いてほしいんですか?なら泣いちゃおうかな!!』

「頼むからやめてくれ!!…はぁコイツといると本当に調子狂うぜ…」


私は彼等と仲良く過ごしていた。

ムニャムニャ

「ラキュア様…だめですそんな事…すぴ―」

『寝言でも私と同じ名前言ってる…聞き間違えじゃないのね…世界は狭いのかしら』

「んもう可愛いんでしゅからぁぁ…むにゃ…」

『何だか気になってきますよ!!悪戯…悪戯しちゃうぞぉ?ええのか?ほれ』

「わらしだって…すぴ~…ほんとはこんな事したかったんれしゅからね~…バサッ!!」

ガチッムギューーーー

「お返しですぴ~…ラキュアしゃまぁ~~~すぴ~むぎゅぎゅ」

『ぐぐ、ぐるじぃぃぃ!!死ぬぅぅぅ!!』

翌日、ラキュアの眼の下には隈が出来ていたと言う。溜めに貯めた我慢とは実に恐ろしいモノである

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