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8話:その幼女、領域に踏み込む者なり


…皆が私の眼を視てる…何…どう言う事…ポンポン…ん、うん、眼球ついてるよ、触ると痛い…うん平気じゃん!?…ぇ、いや皆そんな顔しないで…眼球確かめたかっただけなの…自分の目くり貫いたりしないよ?

ほーら…見て、大丈夫でしょ?手にも血は付いてな~い!!さっきの血はほら…アレです、返り血です。だって私の目は全然正常ですし、たまーに黒い光が見る位?って言うかそもそも光る幽体多いよね…流石異世界!!その辺りもちゃんと聞きたいよね!!私もカイン見たいに精霊魔法使えるようになるかも知れないしね!!うん、で、なんの話だっけ?…


そしてラキュアは我に返る。


『私の眼、別に触っても平気でしたよ!?』


「にゃはぁ…」

「ラキュアさん…」

《そう言う事では無い…》

『ならどう言う事ですか?』

「ん~恐い人?」

「端から見れば悪魔とか…化け物とか…魔族でもこうはなりませんよね…」

『えぇ…皆何いってんの…私普通だから!!』

《それが普通なら人族は怯える必要もなくなるかも知れんな》

『メイビスまで!!?』

《兎に角君は外見は問題無いから街に入ったら眼は開けるな。絶対だ…》

『何ですかその縛りプレイ…せめて眼帯とか布切れで…』

「それだったら売れ残りが確かあったぞ~?」

『う、売れ残りって…』


…オジイサンがコッチを見ることなく話しに突っ込んできたよ!!…

…器用ですね!!前に集中出来ますもんね!!それで?その余り物とは!?…


《良ければこの子に合う物が欲しいのだが…》

「余り期待せんでくれ、何せ貴族様に不人気なモノだ…みすぼらしいモノだよ」


そう言って何やら仮装衣装の様なジャンルの詰まった箱を漁り出す中年男


「ほれ、コレとかコレとかコレとか…」

『随分有りますねぇ…色違いが特に…』

《この薔薇の奴なんか良さそうじゃないかい》


…うぇ~5歳児が付けるアイテムじゃない件…


するとラキュアに馴染み深いモノが眼に写った


『こっ!!!コレわ!!!!!』

「おいおい、そんな真っ白な味の無い眼帯が良いのかい?」

《これは流石に貴族には売れ無いだろうな》

「只の怪我人だにゃ」

「僕にはよくわかりませんね、隠せれば何でも良いんじゃないですかね」


…何ですかこの非難の声…どう見ても眼帯の中の眼帯、キングオブ眼帯な一品ですよこれ!!…


『私これにします!!!』

「そうかい、変わってるなぁ…それなら只で譲ろうか…」

『良いんですか!!?』


…そもそも私お金なんて持ってないよ!?…


《良いのかいラキュア。貴族だったらバカにされるぞ?そんな華のない物》

「地味だにゃ…ラキュにゃん見たいな可愛い娘にはキュートでプリティーのが良いにゃ!!」

『えーあーんー…こっち?』

「色が黒に変わっただけですね」

《ならコレだ》

「こっちにゃ!」

「僕はコッチのカッコいいのが」

『…』


いつしかラキュアは弄ばれていたのであった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『それで?私の眼帯コレなんですか?』

《まぁ無難だろ》

「この中では派手差も美しさも良いにゃ」

「僕のこのドクロの骨が赤く光る奴なんかも良いかと!!」

『あーもう分かったメイビスので良いわ…』


カインのセンスの悪さに、つい勢いで決めてしまったラキュアは、蝶々の飾りが眼に付いた眼帯を付ける羽目に


『この蝶々と念のため白い眼帯のも下さい…』

「あいよ嬢ちゃん!!」

《要らんだろ!!》

『イヤー取らないで!!もしも用!!私の心のもしも用!!!』

《意味分からん!!ほいっ!》ガシッ


…私は蝶を付けるしかない様ですね…


「あぁそうだその眼、訳ありなんだろ?もう直ぐ夜が明けるから付けときな。他の商人に見られたら大騒ぎだよ。ダメ息子を救ってくれたお礼だ。只でやるし、黙っててやる。ありがとな嬢ちゃん」


…中年男と隊長のおじいさんはあの若商人の家族なのね…


ラキュアは5歳にして厨二病の域に足を踏み込んだのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『すっかり明るいですね』

《あぁ、やはり光とはいいものだな》

「不安が無くなくなるにゃ」

『カインはもう平気?』

「はい、お陰様で!!肩の傷も火傷も治りましたし前より元気ですよ!!」

『凄いですねポーションって…』

《だからこそ貴重なのさ、安い物も有るが劇的な再生能力など無い》


「すまない、本来なら夜明けに出発する予定がな、こんな時間まで走らせたゆえ馬を休ませる」

「そろそろ川が在る筈なので其処で朝食にでもす予定だよ」


…なん、だと!?…


「朝食!?アタシ等も良いのかにゃ!!」

「勿論じゃよ、大したものは無いがな」

『メイビス!ごはんだって!!』

《あぁ、良かったな。流石に私もお腹空いてきた》

「狩りに出なくても良さそうですね」

『ごっはん!!ごっはん!!』


…異世界初のご飯!!長かった!!どうなる事かと思ったけどやっと!!ついに!!ジュルル…


ラキュア達は朝食の為に川辺向かう。





『ッフッハッハ!!貴様などに私の眼帯は外さん!!右目だけで十分…フッハッハ!!』


「にゃ、にゃんですかねーあのポーズ…それにあの腕の角度とキレのある構えは…」

《私に聞くな。5歳児の遊びにけちつけてどーするバカ者》

「ら、ラキュアさんカッコいいです!!!!」

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