2話:転生恐るべし!!私、起きたら 縫いぐるみ な件!!
《ポカポカポカポカ~!!》
「ニャニャニャニャ~!!」
起きたら誰かが殴り合いをしていた。
私はそっと目を瞑る。
《むむ~!?》
「にゃにゃ~!?」
起きたら誰かが此方を見ていた。
私はそっと目を瞑る。
《むむむ~!?》
「にゃにゃにゃ~!?」
起きたら誰かが首を傾げてた
私はそっと目を瞑る。
《むむむむ~!?》
「にゃにゃにゃにゃ~!?」
起きたら誰かが目の前に居た
物凄い目が輝いていた
私はそっと目を瞑る。
《むっ!!》ガシッ
「にゃっ!!」ガシッ
起きたら誰かに捕まれていた
私はそっと目を瞑る。
《むむむむむむむ~!!!!!?》
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃ~!!!!!」
起きたら誰かが 私 で綱引きしていた
私はそっと目を…
私はそっと…
私は…
…
『できるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
《!!?》
「!!?」
((《「 しゃべったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!? 」》))
私は今の状況が全く理解できない。
起きたら喧嘩してて
起きたら取り合う様に引っ張られ
起きたら互いに手を取り合い喜んでいるこの光景に。
その二人は互いに顔を割り詰めてくる。
《ラキュア!!無事か!!》
「ラキュにゃん元気かにゃ!?」
《ラキュア!!私が見えてるか!!》
「ラキュにゃん!!アタシの声聞こえるかにゃん!?」
《ry
「ry
グイグイグイグイ詰めてくる。
…ラキュアって何だ…毎回最初に出てくるよ…挨拶かな…
そもそもこの人達だれ!?…
このまま話さないと二人の顔で潰される気がしたので、
私は気になる事を言うことにした。
『す…すみません、ラキュアってなんですか…』
私の声は甲高い幼女の声だった。
「にゃんっ…!!」
《だとぉ…!?》
二人の顔が絶望色に染まった気がした。
機能停止とでも言うのだろうか。
このままでは不味いと思い話を変えることにした。
そして私は止めの一撃放ってしまう。
『あなた達誰ですか?』
二人は仲良く失意体前屈を私にかましていた。
《ラキュア…冗談では無いな?》
コクリと頷いた。
「ラキュにゃん…アタシは流石に分かるよね!?」
首を横に振った。
二人の目は白く昇天していった。
そして突然戻る。
《そうか…ラキュア、君の名前は【ラキュア・ヴラド・ルシフェイル】だ》
『…ラキュア…ヴラド…ルシ…ルシフェイル…』
「アタシはソマリ!!【ソマリ・マーロン・レオーネ】にゃ!!」
《そして私はメイビスだ。【メイビス・ヘカト・ヴァーニル】
覚えるの大変だろうから、今は自分のだけ覚えなさい》
『ソマリ・マーロン・レオーネさんに…メイビス・ヘカト・ヴァーニルさん…』
《ラキュア~ァ!!良い子だ!!昔見たいにメイビスとよんでおくれ!!?》
『ん、わかったメイビス!!』
「私も昔し見たいにソマリお姉様って呼んでもいいにゃ!!」
『ンーー、分かったソマリお姉様』
「にゃはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
《ソマリ!!どうせ捏造であろう!!!!》《 (クッソ~!!その手があったかー!!!!) 》
「い、いたいにゃ!!ひどいにゃ!!」
『そうなの!?じゃあソマリね!!』
…うん、何でか分かってた…
「そんにゃあ!!」
ソマリはまた前屈し泣いていた。
そこでメイビスが険しく話を切り出した。
《ラキュア、此方へ》
メイビスに手招きされ向かうと2つの墓標のようなモノが巨大な木の下にあった。
《ラキュア、心して聞いてくれ。ここに君の父親と母親が居る。ついさっき眠りについたんだ。
君は自分の親を覚えているかい?》
それはやっぱり墓標だった。それもついさっきまで生きてたと言う。そしてこの体の親だと言う。
『分からない』
覚えてるも何も、初めから知らないのだ。だって私は…。
そんな事を考えていると知らない筈なのに胸が急に締め付けられた。
凄く辛かった。
『アルカード…ヴラド…ルシフェイル。ティルミア…イブリー…ルシフェイル…』
私は墓を見て、そこに書かれている名を読み上げてしまった。
メイビスは度肝を抜かれたように驚いていた。
《読めるのか!!?いや、だがアルカードの家にもメイドは居たか…すまん何でも無い》
「にゃにゃ、ラキュにゃんは賢い子だにゃん!!」
…急に猫もといソマリが抱きついてきた!?くすぐったい!!…
《もし覚えていれば辛い思いをさせただろうと…思っていた。
でも分からなくてホットしたのも事実だ…ラキュア…すまない許してくおくれ》
状況がなんと無く読み込めた。ただ魂が違うから無神経でいられる自分が嫌で仕方無かった。
『メイビス…私、何も知らないの。だから沢山教えて?』
メイビスが抱き付いて来た
そしてソマリもまた抱きつく
奪い合うように挟まれる私
それはまるで ぬいぐるみ みたいだ
みたい?いいえ違う、私は只のぬいぐるみ
綿 が真っ白な ぬいぐるみ なのである
知らないままでは嫌だ。だから私は知る事を決めた。
沢山の、色つきウールを詰め込んでやる!!
この日、私が始まった。
《離せバカ者~!!》
「ソッチが離すにゃ~!!」
『やめて~腕が千切れちゃうぅ~ぅ!!!』
ビリリ!!
この日、私はノースリーブなった。




