その14 それが次元の違いなんだ 近い場所なら違う次元をくっつけることもできるけど離れるとできない
◆◆◆ その14
「見ぃつけた。」
静奈は楽しそうな顔をして言った。大将も笑って言う。
「ねえ、大将いやいっさと呼んだほうがいいかしら。」
静奈、大将、いちいの3人は営業が終わった寿司屋のカウンターに座ってだらだらしている。
「静奈様、声が大きいですよ。」
「ね、私の見立て通りでしょ。」
「さすがです、静奈様の見立て通りであれば、”御仲間”が見つかったのは何十年ぶりでしょうね。」
「涼子さんは“御仲間”に決まりだろう。いっさも認めたからこそ、プリンを出したんでしょうが。」
「そうね、でも涼子ちゃんは普通の御仲間じゃないと思うよ。」
「どういうことですか?」
「あの子、たぶん異世界から来た御仲間だと思うわ。」
「なんですと!それは本当ですか!」
「異世界っていうとSFチックだけど、前世は別次元にいたかもしれないってことよ。」
「なんということだ・・・」
「でもね、別次元がないって思ってるほうが不思議なんだけどね。」
「どういうことでしょう。」
静奈は続ける。
「今同じ時間にこの地球上ではいろいろな場所でいろいろな活動がなされているよね。」
「そうですね。」
「でも一人の人間は違う場所で同時に活動はできないよね。」
「それはそうです。」
といっさ。
「それが次元の違いなんだけどね。近い場所なら違う次元をくっつけることもできるけど、今の技術ではちょっと離れるとそれはできないのよね。」
「あっ、それを埋めるのが飛行機とか、自動車とかの移動手段なんですね。」




