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サンドイッチを食べ終えた二人は車に戻り、そのまま駅前のスーパーへ向かった。
ゲートバーの下りた駐車場の外に車を停めて、歩いて敷地内に入って通用口を探す。
だが、店の裏手で見つけたそこは、しっかり鍵がかけられていた。
美沙が、がっかりしたように、
「……ダメみたい。お野菜は違うところで手に入れるしかないね」
「あきらめきれるか。バーベキューがかかってるんだ」
陽祐は、にやりと笑ってみせ、
「美沙、これから俺がやることに眼をつむれ」
「え……?」
きょとんとして美沙は兄の顔を見つめる。
美沙には離れた場所で待っているように命じて、陽祐は車に戻った。
いったん車を前進させて切り返し、駐車場の入口に車の尻を向ける。
そしてギアを『R』に入れ、アクセルを踏み込んだ。
「──お兄ちゃんっ!?」
美沙が叫んだのは無視。
車はゲートバーをへし折り、駐車場内に入った。
そこでいったんスピードを落として、店の建物の入口の前までバックで進む。
唖然とした様子で見ている美沙に、にやりと笑いかける。
陽祐はアクセルを踏み込み、入口のガラス戸にバックのまま車を突入させた。
派手な音がしてガラスが砕け、けたたましく非常ベルが鳴りだした。
だが、これで人が通れるようになった。
車を入口の外に出してエンジンを切り、トランクを開けておく。
この場所なら店から持ち出した荷物を積み込むのにも楽だ。
「……お兄ちゃん、いくら二人きりの世界だからって……」
あきれきったように言う美沙に、陽祐は悪びれずに笑ってみせた。
「やべーやべー、アクセルとブレーキ間違えた。でも無免許運転だし、仕方ねーよな?」




