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TSしたら超絶美女になったので気ままにゆるふわで過ごします  作者: ワクワクプライズ


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第71話:白亜のキャンパスの地殻変動と、目撃される女神

都姫がコスプレ部の部室で、姉・天音からの「冬のコミケ出展宣告」に長い睫毛をパチくりさせてフリーズしていた、まさにその頃。


白亜の壁がそそり立つ有名大学のキャンパス内では、未だかつてない規模の「噂の波紋」が急速に広がり、インテリな学生たちの間で静かな地殻変動を起こしていた。


「――おい、嘘だろ? ガセネタじゃないよな!?」


「マジだって! さっき正門のところで、天音さんと一緒に歩いてるのを複数の奴が目撃してる!」


講義室、カフェテリア、中庭のベンチ。学内のあらゆる場所で、学生たちがスマホの画面を凝視しながら凄まじいザワつきを見せていた。


彼らの視線の先にあるのは、数日前に全国の書店やネット上で発売され、サーバーをクラッシュさせるほどの大反響を呼んだ、あの有名ファッション雑誌の最新号。


そして、その表紙で銀髪ウルフカットを揺らし、圧倒的なお姉さん系の色気を放っていた超絶美少女――如月都姫が、いま、この大学のキャンパス内にいるというリーク情報だった。


「あの『銀髪の天使』がうちの大学に!? どこのサークルのゲストだよ!?」


「写真の10000倍ヤバいらしいぞ! スウェットパーカーの上からでもハッキリ分かるGカップムチムチボディで、キョロキョロしながら歩いてたって!」


最初は「ただの誇大妄想だろ」と冷めていたインテリな大学生たちだったが、SNSの学内コミュニティサイトに、歩く都姫を遠くから撮影した不鮮明な隠し撮り画像がアップされた瞬間、噂の波紋はパンデミックの如く爆発した。


『現在、女神が文系棟の近くを通過した模様。すれ違いざまに天国の香りがした、マジで実在してた……!』


『あのウエスト60のくびれはCGじゃなかった。直視したチャラ男がその場で卒倒しかけてるぞ』


情報の拡散スピードは凄まじく、お洒落な学内の自動ドアをくぐり、レンガ造りの部室棟へ向かう都姫の後ろには、規律を保ちつつも視線のレイザービームを隠しきれない大学生たちの「見えない包囲網」がじわじわと形成されていた。


そんなキャンパス全体の大狂乱など、当の発端である都姫はどこ吹く風。


コスプレ部の部室の中で、トルソーに飾られた衣装を見つめながら、クマのぬいぐるみを抱きかかえるようにしてコテンと首を傾げていた。


「うーん、コミケかぁ……。お姉ちゃん、人がたくさんいるところは疲れそうだけど、終わったら約束の生クリームトリプル盛りのフレンチトースト、本当に食べさせてくれる~?」


「もちろんよ! 終わったらカフェテリアで一番高いプレミアムなやつを、お腹いっぱい奢ってあげるわ!」


天音がニヤリと商売人の笑顔を浮かべると、都姫は「じゃあ、いーよー。ちょっとだけ頑張るねぇ」と、五万円のギャラと甘味の報酬(エサ)にあっさりと釣られ、ゆるふわな笑顔を輝かせた。


その瞬間、部室の外の廊下には、噂を嗅ぎつけて「雑誌のモデルの女神を一目見たい」と集まってきたエリート学生や他サークルの部員たちが、表向きは静かに、しかし目は完全にガンギマリの状態で、過去最長クラスの長蛇の列(人だかり)を作り始めていた。


完璧な遺伝子と異次元のスペックで、高校生にして有名大学のキャンパスをも一瞬で完全支配してしまった都姫。


彼女の気ままなゆるふわ無双ライフは、白亜の学び舎に爆発的な反響の渦を巻き起こしながら、冬の聖戦に向けて、さらに面白おかしく続いていくのだった。


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