↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TSしたら超絶美女になったので気ままにゆるふわで過ごします  作者: ワクワクプライズ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
56/79

第55話:降臨する伝説の遺伝子、そして完璧なキャットウォーク

楽屋の扉がゆっくりと開き、お着替えと最低限のメイクを終えた如月(きさらぎ) 都姫(とひめ)が姿を現した。


「お待たせー。なんかこの服、胸のところがパツパツでちょっと窮屈かも」


その瞬間、撮影スタジオ内のすべての時間が完全に停止した。


毎日見慣れている天音だけは「相変わらずの破壊力ね」と平然としていたが、白鳥 薫をはじめ、カメラマンやマネージャー、現場のスタッフ全員が文字通り『息を呑んだ』。


都姫が身にまとっていたのは、シースルー素材を大胆にあしらった大人っぽいタイトな黒ドレス。


隠しきれるはずもないB99のGカップという凶悪な質量がドレスの布地を限界まで押し上げ、眩しいほどの立体感を描き出している。そこから急激に絞られるW60のウエストライン、そしてスリットからはモデル顔負けの白い生脚がすらりと伸びていた。ハーフアップにまとめた艶のある濃い銀髪ウルフカットと、左目のすぐ下のホクロから漂う圧倒的な色気は、スタジオのスポットライトを浴びて神々しいまでのオーラを放っている。


「す、素晴らしすぎる……。よし、撮影開始だ! 機材を回せ!」


カメラマンが興奮で震える声を張り上げ、ついに伝説の撮影がスタートした。


最初はそれぞれのソロ撮影。プロの意地を見せる薫がクールなポージングを次々と決め、スタジオ内を沸かせる。


続いて都姫のソロ撮影の番になり、彼女がのんびりと白バックの前に立った。


パシャ、パシャ、とシャッター音が鳴り響く。


都姫自身は「五万円のためにちょっとだけ頑張ろう」というゆるふわな気持ちなのだが、カメラを向けられた瞬間の佇まいが異次元だった。


すっと顎を引き、長い睫毛を揺らしてカメラを見据える涼しげな視線。指先まで一切の無駄がない、流れるように美しい腕のライン。


それは、幼い頃から自宅の鏡張りスタジオで母親の美夜がレッスンする姿を「ゆるふわ」に眺めて育ち、その動きが骨の髄まで染み付いている天才ならではの所作だった。意識せずとも繰り出される完璧なキャットウォークの立ち姿に、カメラマンは「天才だ……! シャッターを切る手が止まらない!」と狂喜乱舞した。


そして最後に、薫と都姫の二人によるデュエット撮影が始まった。


「都姫ちゃん、ちょっと近づくよ……!」


薫がドギマギしながらもプロの顔になり、都姫の肩にそっと手を回す。


その瞬間、都姫はコテンと首を傾げ、薫の動きに合わせるように妖艶かつ優雅に体を捻った。


その流れるようなポジション移動、カメラを捉える艶っぽい表情、そして圧倒的な存在感を放つプロポーションの魅せ方――。


ファインダー越しに二人の姿を見ていたカメラマンも、現場で見守るマネージャーも、そして隣にいる薫すらも、都姫の動きの端々に、かつて世界を魅了したあの伝説のトップモデル「如月美夜(きさらぎみや)」の影をハッキリと感じ取っていた。


「……間違いない。あの視線の外し方、指先の残し方、完全に現役時代の美夜さんそのものだ……」


「やっぱり、血なんだな……。遺伝子の力って本当に凄まじいな……」


天音の言葉が本当だったのだと、その場にいる全員が肌で理解し、深く納得してひれ伏した。


当の本人は「ふぅ、これで今日のノルマは終わりかなぁ?」と、撮影が終わった瞬間にいつものゆるふわな笑顔に戻り、五万円と売上六割の報酬を思い浮かべてウキウキしているのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。