第44話:潜行する崇拝組織、そして聖地拡大の盟約(ファンクラブの布教活動)
都姫がウキウキとした様子で聖華学園の白亜の校舎を回っていたその頃、彼女とは別のエリアで、自校から遠征してきた代表メンバーの一部が「静かに」行動を起こしていた。
それは、数百人規模の規模を誇る「如月都姫ファンクラブ」の幹部たちであった。
「いいか、ここが我々の組織を姉妹校へ拡大する最大の好機だ。……作戦を開始する」
彼らの目的は、この名門・聖華学園に都姫ファンクラブの支部を設立すること。
すでに都姫の美貌に狂わされ、静かに大騒ぎしている聖華学園の生徒たちへ向けて、彼らはひそかに、かつ着実に入会へのアプローチを開始した。
「おい、君。如月都姫の『神々の領域』へようこそ。もしファンクラブに加入するならば、普段の彼女の姿を共有するぞ」
幹部たちが提示した条件は、都姫のファンであれば誰もが知りたい貴重な情報ばかりだった。
学校でののんびりとした日常の様子や、特別授業での真剣な表情、さらには学園祭やイベントで見せた特別な衣装の限定チェキ画像など、どれも魅力的な秘蔵データが山ほど揃っていたのだ。
「な、なんだこれは……! 学校ではなかなか見られない特別な姿まであるのか……!?」
「入る! 入会させてくれ! 頼む!!」
公開された活動記録に魅了され、都姫の魅力を直に感じていた聖華学園の男子生徒、そして「可愛い姿を応援したい」と共感した女子生徒たちが、この条件に次々と賛同した。
名門校の規律の裏で、都姫ファンクラブ聖華支部への加入者は静かに、しかし確実な勢いで着々と増えていく。
こうして、当の本人がのんびりと校内見学を楽しんでいる間に、都姫を応援するネットワークは他校のコミュニティへと広がり、強固なものへと発展していくのだった。




