第40話:視線のレイザービーム、交錯する心(交流会一日目)
ついに始まった姉妹校交流会の一日目。
体育館や特別教室では、お互いの学校の文化やカリキュラム、部活動の成果などを発表し合う、真面目な交流の場が設けられていた。
都姫もクラスの代表の一人として、姉妹校の生徒たちと同じテーブルにつき、お互いの学校生活についての話をすることになった。
「我が校では、秋の学園祭に向けて今から様々なプロジェクトが動いていまして……」
姉妹校の男子生徒が、資料を手に真面目な口調で説明を続ける。
しかし、その声はどこか上上っており、彼の視線は資料ではなく、どうしても対面に座る都姫へと向かってしまっていた。
それだけではない。周囲で話を聞いている姉妹校の女子生徒たちも、説明役の他の男子たちも、会話の最中にちらちら、ちらちらと、何度も都姫に目を向けてしまう。
夏の光を浴びて艶やかに輝く銀髪、長い睫毛に縁取られた瞳、そして何より、机の下に隠しきれないB99のGカップという凶悪なボリュームが、ブラウスをパツパツに押し上げている。都姫がノートを取るために細く白い指先を動かすだけで、その一挙手一投足に全員の視線が吸い寄せられていく。
「あ、そのシステム、すごく素敵だね。私たちの学校でも取り入れられたら楽しそう」
都姫がゆるふわに微笑みながら美声で相槌を打つたびに、視線を向けていた他校の生徒たちは「あ、は、はい! ありがとうございます!」と顔を真っ赤にして挙動不審に陥る始末。
真面目な文化交流の場であるはずが、教室内は都姫への視線のレイザービームが飛び交う、甘酸っぱくも奇妙な緊張感に包まれた空間へと変貌していくのだった。




