第39話:迫り来る姉妹校、そして新たな狂乱(交流会の予感)
新学期が始まって数日。
ホームルームの時間に、担任の先生が黒板をパンパンと叩いた。
「えー、来週から我が校の姉妹校にあたる『聖華学園』との交流会が、3日間にわたって開催される。お互いの学校の代表が親睦を深める一大イベントだ。失礼のないようにしろよ」
その発表を聞いた瞬間、1年D組の面々は一斉に窓際の席の如月都姫へと視線を向けた。
(待てよ……姉妹校の奴らが来たら、絶対に都姫ちゃんに見惚れるに決まってるだろ……!)
(我がクラスの女神が、他校の連中に見つかってしまう……!!)
クラス中に静かな緊張感が走る中、当の都姫は「へぇ、交流会かぁ。他校の制服ってどんな感じなのかな」と、ウルフカットの銀髪を指先で弄びながら、のんびりと考えを巡らせていた。
そして迎えた交流会前日、聖華学園の生徒会メンバーや代表生徒たちが、事前準備のために我が校へと足を踏み入れた。
彼らは「名門校としてのプライド」を胸に、少し硬い表情で廊下を歩いていたが、向こうから歩いてくる長身ウルフカットの超絶美女――如月都姫とすれ違った瞬間、全員の動きが文字通り『静止』した。
薄手のブラウスのフロントボタンをはち切れんばかりに押し上げるGカップの立体感、そこから一気に絞られるW60のウエストライン、そして左目の下のホクロから漂う圧倒的なお姉さん系の色気。
「……な、なんだあの綺麗な人は……!?」
「我が校にはあんな次元の違う美人はいないぞ……!」
最初は他校への対抗心を燃やしていた姉妹校の生徒たちだったが、都姫がコテンと首を傾げて「こんにちは」と鈴を転がしたような美声で挨拶をした瞬間、一瞬でハートを撃ち抜かれてしまった。
やはり、どれだけプライドの高い他校の生徒であっても、都姫の規格外の魅力には抗えず、一瞬で惹かれてしまうのだった。




