第38話:新学期の光と、波乱の予感(二学期の始まり)
ジリリリリ、とけたたましく鳴り響く目覚まし時計を止め、如月都姫はのんびりと体を起こした。
「あーあ、楽しかった夏休みも終わりかぁ……。でも、みんなに会えるのはちょっと楽しみかも」
鈴を転がしたような美声で小さく呟き、衣替えしたばかりの女子用長袖ブラウスに袖を通す。
しかし、夏休みの間にさらに育ったのか、B99のGカップの質量は容シャーなく布地を押し上げ、フロントのボタンが今にも弾け飛びそうなほどパツパツに悲鳴を上げていた。逆にW60のウエストはキュッと引き締められ、異次元の曲線美を強調している。
久しぶりの登校風景。都姫がローファーをカツカツと鳴らして廊下を歩くだけで、周囲の空気は一瞬で凍りついた。
ガラガラ、と2年D組のドアを開ける。
「みんな、おはよう。久しぶりだね」
都姫がコテンと小首を傾げ、ゆるふわな笑顔を浮かべた瞬間、教室内から「うおおおおおおおお!!」と地鳴りのような大歓声が沸き起こった。
「都姫ちゃん! 会いたかったーーー!」
「夏祭りの浴衣姿、マジで一生の宝物だから!」
「宿題終わらせてくれて本当にありがとう!」
夏休み中、一緒に勉強会をしたり、夏祭りや海で都姫の神々しい姿を間近で見ていたクラスメイトたちは、二学期が始まると同時にますます生き生きとしていた。
男子たちは顔を真っ赤にしながらも、その圧倒的な美貌とプロポーションを網膜に焼き付けようと必死になり、女子たちも「都姫ちゃん、今日も可愛すぎる!」と目を輝かせて席を取り囲む。
都姫という完璧なマドンナの存在によって、D組のボルテージは二学期初日から最高潮を記録し、これ以上ないほど活気に満ち溢れたスタートを切るのだった。




