第33話:秘密の聖域と、ゆるふわ家庭教師(如月家勉強会)
翌日、緊張でガチガチになったクラスメイトの男女7人ほどが、如月家の前に集まっていた。
「でっか...。おい、本当にここが都姫ちゃんの家か……不法侵入で捕まらないよな?」
「俺の家何個分だ?これ」
男子たちがマヌケな会話をしていると、ガチャリと扉が開いた。
「みんな、おはよー。入って入って」
出迎えた都姫の姿に、一同は息を呑んだ。
家の中ということで、都姫はラフなサマーニットのノースリーブにショートパンツという、超無防備な私服姿だったのだ。
ウルフカットの銀髪はゆるくクリップでまとめられており、涼しげなうなじと左目のホクロが際立っている。何より、ノースリーブの脇口から覗くB99の圧倒的なボリュームと、ショートパンツからスラリと伸びる長い生脚が、学校やバイト先とは違う「プライベートな色気」を放ちまくっていた。
「お、お邪魔します……」
リビングに案内され、さっそく勉強会がスタートする。
「ほら、いぬくん。そこはマイナスとマイナスだから、プラスに変わるんだよ?」
都姫はみんなの机を回りながら、細く白い指先でノートを指差し、優しく解説していく。
天才的な頭脳を持つ都姫の教え方は相変わらず完璧で、難解な宿題が魔法のように次々と埋まっていく。
宿題の山を半分ほど片付けたところで、都姫がゆるふわに微笑んだ。
「ふぅ、ちょっと休憩にしよっか。お母さんがスイカ切ってくれたよ」
都姫が冷たい麦茶とスイカを運んでくる。その新妻のような家庭的な姿に、男子たちは「やっぱり都姫ちゃんは俺たちの最高のヨメだ……」と、胸の中で感動の涙を流していた。




