第2話:いざ、教室へ(同級生たちの狂乱)
挿絵を追加しました。
無事に学校側の許可をもらい、都姫は担任の先生に連れられて教室へと向かった。
ガラガラ、と教室のドアが開く。
「えー、みんな静かに。……実は、我がクラスの如月修くんだが、今朝、色々と、本当に色々な不可抗力があって……その、女子になった」
「はあ?」
クラスメイトたちが首を傾げる中、先生が「入ってきなさい」と声をかける。
一歩、都姫が教室に足を踏み入れた瞬間、教室内が激しい衝撃波に襲われたかのように静まり返った。
男子用の制服を着こなした銀髪の少女を、誰もが見つめている。
「おはよう。如月修だよ。色々あってTSしたから、これからは如月都姫ね。よろしく」
凛のある美声が響き渡る。
長身にウルフカット、男子制服をスタイリッシュに着こなし、圧倒的なオーラを放つお姉さん系超絶美女。
数秒遅れて大きなどよめきが広がった。
「「「えええええええええええ!?!?!?!??」」」
教室内は大爆発したような大絶叫に包まれた。
「う、嘘だろ!? 如月って、あのいつも眠そうにしてた如月か!?」
「何その胸!? Gカップ!? ウエスト細すぎ!!」
「顔が良すぎる……神様が本気出しすぎでしょ……!」
質問が重なり、担任が慌てて制止する。
けれど都姫は急かされることなく、分かる範囲で一つずつ答えていった。
元々、修には目立たないようにしているつもりでも、数百人規模の隠れファンクラブが存在した。そのファンクラブの幹部たちは、目の前の光景に尊さのあまり、その場で拝み始める始末。
「ねえ、如月くん……じゃなくて都姫ちゃん! その髪型、めちゃくちゃ格好いい!」
「女子だけど本気で惚れそう! 今日から友達になって!」
「性格は変わらないんだな」
女子生徒たちが一斉に都姫の席を取り囲む。
「うん、いいよ。よろしくね」
都姫がゆるふわな笑顔を浮かべるたびに、周囲の男子も女子も、ハートを撃ち抜かれてバタバタと倒れていく。
最初は混乱していたクラスメイトたちだったが、都姫の圧倒的な可愛さと、変わらないマイペースな性格に魅了され、ものの数十分で「我がクラスの女神」として完全に受け入れられたのだった。




