第28話:涼風のミニスカフリル(夏服仕様のメイド服)
夏休み初日。都姫が働くメイド喫茶『ル・ロワイヤル』では、衣替えを記念した「夏祭りイベント」が開催されていた。
「お待たせいたしました、ご主人様、お嬢様!」
更衣室から出てきた都姫の姿を見た瞬間、店内にいたすべてのご主人様(クラスの男子たちを含む)が、尊さのあまりに一斉に胸を押さえて硬直した。
なんと、夏のメイド服はいつも以上に「布地が少なめ」仕様になっていたのだ。
涼しげなシースルー素材を取り入れた半袖のパフスリーブ。B99の豊満なバストに引っ張られて、胸元のカッティングがいつもより深く、眩しい谷間が大胆に覗いている。さらに、ミニスカートの丈も普段より短くなっており、W60の細いウエストから伸びる長い生脚がこれでもかと主張していた。
「お姉ちゃん、このリボン涼しそうだね」
「そうでしょ。動きやすさもちゃんと考えたのよ」
アップにまとめた髪から覗く涼しげなうなじ、そして左目のホクロが放つ大人っぽい色気は、夏の暑さを一瞬で吹き飛ばすほどの可憐さだった。
「都姫ちゃん……その格好は、俺たちの心臓に悪すぎる……!」
常連客の男子が、限界突破した心拍数で震えながらメニューを握りしめる。
「えー? でもこれ、風通しがよくてすっごく動きやすいんだよ?」
都姫はいつものマイペースさで、トレイを片手にゆるふわに微笑む。
「本日限定の『ひんやりフルーツパフェ』です。美味しくなるおまじない、かけますね。……萌え萌え、きゅんっ!」
開放的な夏のメイド服で放つ、完璧なウインク。
その破壊力は普段の3倍を超えており、店内のあちこちで「ぶふっ!」と鼻血を噴き出す男たちが続出。
記念写真を頼む客も多く、スタッフたちは協力して混雑をさばいた。
チェキの注文は開店1時間で過去最高記録を更新し、バックヤードで売上を確認した天音は「ちょっと都姫、あんたの夏の破壊力、経済を動かせるレベルよ……」と、畏怖の念を抱きながらニヤリと笑うのだった。




