第24話:至高の胃袋掴みパーティー(約束の手料理)
約束の放課後。再び貸し切りとなった空き教室は、信じられないほどの良い匂いに包まれていた。
教室の後方に設置された長机の上には、都姫が腕を振るった超豪華な手作り料理がズラリと並んでいた。山盛りのジューシーな特製ハンバーグ、エビフライ、色鮮やかなサラダ、具だくさんのグラタン。どれもプロのシェフ顔負けのクオリティだ。
そして教壇の前には、ウルフカットの銀髪を後ろで一本に結び、フリル付きのエプロンを着た如月都姫が立っていた。
エプロンの胸元がはち切れそうになっており、ウエストラインが強調されたその姿は、完全に「理想の新妻」そのものだった。
「みんな、お待たせ。中間テスト、本当にお疲れ様」
都姫がゆるふわに微笑む。
「「「(う、美しすぎる……!!!)」」」
クラスメイトたちが感涙にむせぶ中、まずは見事に学年トップ10に入った3人の男子への「個別リクエストメニュー」が、都姫の手から直接手渡された。
「はい、2位のいぬくんには、リクエストの『特製じっくり煮込んだビーフシチュー』ね。美味しくできてるよ」
「う、うおおお……!!」
男子生徒は、都姫の細く白い手から受け取ったシチューを一口食べた瞬間、その濃厚で深みのある絶品な味わいに、衝撃のあまり大粒の涙を流した。
「美味すぎる……! 生きててよかった……! 俺、一生都姫ちゃんに尽くします!!」
「こっちのねこくんには『パラパラ特製チャーハン』、きつねくんには『山盛り唐揚げの特製ネギソースがけ』だよ。召し上がれ」
「ううっ、美味い、美味すぎるよ都姫ちゃん……!!」
個別メニューのあまりの美味さと尊さに、男子たちはひれ伏して泣き崩れた。
続いてクラス全員で一斉に手作り料理を食べ始めると、あまりの美味しさに教室のあちこちから「美味い!」「信じられない!」と感動の涙と鼻水を流す生徒が続出。
「みんな、そんなに泣くほど美味しい? よかったぁ」
都姫は自分の作った料理を幸せそうに食べるクラスメイトたちを見つめながら、コーラをコクリと飲み、のんびりと微笑んでいた。
圧倒的な美貌と、天才的な頭脳、そして胃袋を完璧に掴むプロ級の料理スキル。
都姫がもたらした「手料理の奇跡」によって、クラスの結束力(と都姫への信仰心)は、もはや誰も引き離せないほど強固なものへと昇華したのだった。




