第20話:都姫先生の秘密の特別授業(放課後空き教室にて)
挿絵を追加しました。
「はーい、みんな席について。これより都姫先生の特別補習を始めまーす」
放課後、貸し切りにしてもらった空き教室。
教壇の上に立つ都姫の姿を見て、集まったクラスの男女(主に赤点寸前組)は、勉強へのプレッシャーを忘れて一斉に息を呑んだ。
なんと都姫は、家庭科の女性教諭にお願いして、本物の「女性教師のスーツ服」をちゃっかり借りて身にまとっていたのだ。
タイトな黒のジャケットに、膝上のタイトスカート。長身ウルフカットの銀髪とお姉さん系の顔立ち、そして左目のホクロが持つ知的な色気が、大人のオフィスルーツによって限界突破している。何より、B99のGカップでフロントのボタンがはち切れそうなほどパツパツになっており、W60のウエストラインがこれでもかと強調されていた。完璧に「理想の美人女教師」そのものである。
「形から入った方が、みんなもやる気出るでしょ?」
都姫は少し照れくさそうに、指示棒をパシパシと叩きながらゆるふわに微笑む。
「「「(やる気しか出ねえええええ!!!)」」」
男子たちは鼻血を堪えながらノートを広げ、女子たちも「都姫先生美しすぎる……!」と目を輝かせた。
授業が始まると、都姫の天才的な頭脳が遺憾なく発揮された。
以前の自習時間の時よりもさらに本格的に、黒板にカラフルなチョークで要点をまとめ、難解な数学の公式や古文の文法を、驚くほど分かりやすく噛み砕いて解説していく。
「ここはね、この単語さえ覚えちゃえば、あとの文章は全部おまけだから無視していいんだよ」
「ほら、そこのいぬくん、ペンが止まってるぞー? 罰として、おでこピンしちゃうよ?」
都姫先生による、アメとムチ(すべてがご褒美)が織り交ざった最高効率の授業により、天を仰いでいた生徒たちの脳に知識がスポンジのように吸い込まれていく。放課後の空き教室は、熱気と興奮に包まれた最高の学習塾へと変貌を遂げたのだった。




