第16話:頂点に立つ女神(閉会式と総合優勝)
挿絵を追加しました。
すべての種目が終了し、夕日に染まる校庭で閉会式が執り行われた。
全校生徒が整列する中、教頭先生がマイクの前に立ち、結果の書かれた用紙を厳かに広げる。
体育館やコートを駆け巡った熱戦の終わり。誰もが固唾を飲んで発表を待っていた。
「それでは、本年度の球技大会、総合優勝を発表します。……総合優勝は、1年D組!」
「「「うおおおあああああああ!!!!」」」
その瞬間、都姫のクラスの男子も女子も、一斉に飛び上がって抱き合い、大歓声を上げた。
前半戦、都姫のチアコス応援で限界突破した男たちの獅子奮迅の活躍。そして女子バレーの健闘、最後のドッジボールでの都姫の圧倒的な無双。すべてが見事に噛み合わさった、文句なしの完全勝利だった。
「優勝クラスの代表者は朝礼台へ」
クラスメイトたちから「行って、都姫ちゃん!」「我がクラスの女神!」と背中を押され、都姫が代表として一歩前に出る。夕暮れの光を浴びて輝くウルフカットの銀髪、長い脚で優雅に階段を上る姿は、まるで戴冠式に臨む女王のような神々しさだった。
学園長から大きな賞状と、そして副賞(景品)である「Yamazonギフトカード3万円分」が手渡される。
「如月さん、素晴らしい活躍だった。チアの応援も、ドッジボールも見事だったよ」
学園長も鼻の下を伸ばしながら、嬉しそうに都姫に微笑みかける。
「ありがとうございます。みんなで頑張った成果です」
都姫が賞状を胸に抱き、鈴を転がしたような美声で応えると、全校生徒からこの日一番の割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こった。
他クラスの男子たちも、負けた悔しさなどどこへやら、「D組の如月さんマジ女神……」「拝みたい……」と完全に骨抜きになっていた。
朝礼台から降りてきた都姫を、クラスの面々が笑顔で囲む。
「都姫ちゃん、最高の優勝だよ!」
「この3万円の景品、どうする?」
手元にある3万円分のギフトカードを見つめ、都姫は人差し指を顎に当てて、コテンと首を傾げた。
「ねえ、これでみんなでお疲れ様会しない? 放課後、空き教室を借りてさ」
そのゆるふわで素敵な提案に、クラス全員が「賛成ーーー!!」と再び大歓声を上げるのだった。




