第10話:撃沈、そして常連へ(男たちの全面降伏)
挿絵を追加しました。
「あ、みんな。いらっしゃい。いぬくんも、ねこくんも、いらっしゃい」
(※プライバシー保護のため、都姫の中では動物のあだ名で呼ばれている)
都姫はいつも通りのゆるふわな笑顔で、クラスの男子たちをテーブル席へと案内した。
しかし、男子たちはすでに使い物にならなくなっていた。
学校の制服姿でも凄まじかったが、間近で見るメイド服の都姫は「B99のGカップ」がフリルを限界まで押し上げ、細すぎるW60のウエストとの対比で、凶悪なまでのプロポーションを誇っている。左目のホクロから漂うお姉さん系の色気と、メイド服の可憐さが奇跡の融合を果たしていた。
「な、何をご注文されますか……じゃなくて、おすすめは……?」
緊張のあまり、自分が店員のような口調になる男子。
「やっぱりオムライスかな。おまじない、かけるね」
都姫は手際よくケチャップで皿に可愛いイラストを描くと、男子たちの目の前で手をハートの形に構えた。
「美味しくなぁれ、萌え萌え、きゅんっ!」
首を少し傾け、長い睫毛の瞳で完璧なウインクを放つ都姫。
女子高生すら一撃で仕留めたその必殺技が、多感な男子高校生たちに直撃した。
「ぶふっ……!!」
一人の男子が、あまりの尊さに鼻血を抑えて天を仰いだ。
「ダメだ……抗えない……! 脳が溶ける……!」
「学校の如月も最高だけど、メイドの都姫ちゃんはガチで神の領域だろ……!」
男子たちは完全にハートを消し飛ばされた。
その後は、我先にとチェキの追加注文を連発。都姫が「はい、ポーズ」と隣に並ぶたびに、限界突破した心拍数で卒倒しかけていた。
「如月さん、またあのテーブルからチェキ10枚追加よ!」
「はいはーい」
結局、男子たちは財布の中身をすべて使い果たす勢いで貢ぎ、完全に都姫の家来と化した。
閉店後。
「今日もたくさん売上貢献してくれたね。みんな優しいな」
のんびりとお札を数える都姫の横で、天音は「あんたのクラスの男子、目が完全にガンギマリだったわよ……。これ、来週も絶対来るわね」と、半ば呆れながらもニヤリと笑う。
こうして、学校だけでなく放課後の聖地までも完全に支配した都姫。
彼女の気ままなゆるふわ無双ライフは、性別も立場も超えて、さらに多くの人々を狂わせていくのだった。




