21-クエスト完了と換金
ルナリス森の深い緑を抜け、帝都グランディールの石畳の道を踏みしめながら、ボクたち三人はギルドへと向かっていた。陽光が帝都の白亜の建物に反射し、街は活気にあふれている。ボク、ルフィス――本当はセレフィスという異世界から転生した元聖女――は、隣を歩くエリザとヨーコをちらりと見やった。
エリザは、グランディール帝国の皇帝の娘であり、龍聖女でもある。金色の髪が風に揺れ、活発な笑顔がまぶしい。胸元が強調された冒険者装備のせいで、通りすがりの男たちが二度見していくのがちょっと気になるけど、エリザ本人はそんな視線に気づかず鼻歌まじりだ。
「ルフィス、早くギルド行こうよ! 今回のクエスト、絶対いい評価もらえるって!」エリザが弾んだ声で言う。
「ふふ、ボクもそう思うよ。ヨーコが集めてくれた薬草、めっちゃ質が良かったしね」
ボクの言葉に、後ろをちょこちょこついてくる小さな妖狐、ヨーコが耳をぴくっと動かした。ルナリス森で出会った彼女は、ボクに治療された恩から従魔契約を結んでいる。銀色のふわっとした毛並みとキラキラした瞳が愛らしい。
「わらわの目利きは完璧なのじゃ! ルフィスの役に立てて、鼻が高いのじゃ!」ヨーコがちっちゃな体で胸を張る。ドヤ顔がなんとも微笑ましい。
ギルドに到着すると、ボクたちはさっそく薬草採取のクエストの報告に向かった。受付カウンターの店員は、ボクたちが差し出した薬草の束を見て目を丸くした。
「こ、これ、全部ルナリス森の奥地の上級薬草じゃないですか! 新人冒険者がこんな質のものを集めてくるなんて……!」
店員の驚いた声に、ボクはちょっと照れながら笑った。「いや、ヨーコがいい場所を知っててさ。エリザも頑張ってくれたし」
エリザは「ふふん、当然でしょ!」と胸を張り、ヨーコは「わらわの嗅覚を褒めるがよいなのじゃ!」と尾を振って得意気。ボクが褒められてるのに、二人とも鼻高々で、なんだかほっこりする。
「それだけじゃないんです。実は、森で魔石や魔物の素材も拾ったんで、買い取ってもらいたいんだけど……」
ボクがそう言うと、ボクたちは荷物から戦利品を取り出した。ルナリス森の奥で偶然見つけた、虹色に輝く魔石。倒した魔狼の毛皮や爪――どれも尋常じゃないクオリティだ。
店員が魔石を手に取った瞬間、「ひっ!」と小さな悲鳴が漏れた。「こ、この魔石……! こんな純度の高いものは初めて見ました! まるで星の欠片みたい……! 毛皮も、こんな光沢のものは……!」
カウンターの向こうで、店員が興奮気味に素材を一つ一つ確認していく。周囲の冒険者たちが集まり、ボクたちの戦利品にざわめき始めた。
「新人なのにすげえな!」「あの魔石、絶対高額で売れるぞ!」「あの三人、只者じゃねえな……」
そんな声に、ボクは気恥ずかしくなりつつ、ちらっとエリザとヨーコを見た。エリザは「ね、ルフィス! やっぱり私たちの冒険、最高じゃん!」と笑顔で肩をバンバン叩いてくる。ヨーコも「ルフィスの名が帝都に轟く日も近いなのじゃ!」とちっちゃな体で大げさにうなずいてる。
「いや、ちょっと待って。もう一つ、売却したいものがあるんだ」
ボクはそう言って、荷物の奥からそっと取り出した小さな布袋をカウンターに置いた。中から出てきたのは、一握りの薬草――だが、その姿に店員が息をのんだ。葉脈が淡く光り、まるで月光を閉じ込めたような輝きを放つ薬草。ルナリス森のどの記録にも載っていない、伝説級の品質だ。
「こ、これは……!? ルナリアの聖草!? いや、でもこんな輝きは……もはや神話級では!?」
店員の声が震え、ギルド内にいた全員の視線がボクたちに集中した。ボクは内心ドキドキしながら、平静を装って言った。
「森の奥で、たまたま見つけたんだ。珍しいかなって思って」
本当は、ボクの「聖女の癒し」のスキルで、普通の薬草を一瞬で急成長させ、品質を極限まで高めたものだ。ルナリス森の片隅で、二人に隠れてこっそりやってみたんだけど……まさかここまで効果があるとは。聖女の力、ちょっとバレそうで怖い。
「た、たまたま!? こんなものがたまたま見つかるなんて……! あなたたち、ただの新人じゃないわ!」
店員が目をキラキラさせながら叫ぶと、ギルド内はさらにどよめいた。エリザは「ルフィス、めっちゃすごくない!?」とボクの手を握ってはしゃぎ、ヨーコは「さすがルフィス! わらわの主は格が違うのじゃ!」と尾をブンブン振ってる。二人ともボクが褒められて、なぜか自分たちが褒められたみたいにドヤ顔だ。
「どうやってこんな薬草を手に入れたの!? 教えてください!」店員が身を乗り出してくるけど、ボクは笑ってごまかした。
「いや、ほんと偶然だよ。運が良かっただけ!」
エリザが「ルフィスの運、半端ないよね!」とフォローしてくれて、ヨーコも「うむ、ルフィスの幸運はわらわも保証するのじゃ!」と胸を張る。二人ともボクの秘密を知らないから、純粋に喜んでくれてるのがちょっと申し訳ない気分。
店員が査定を終え、提示された買取額にボクたちは目を疑った。魔石や素材に加えて、聖草の値段がとんでもない。ギルドの周囲から「おおっ!」とどよめきが上がる。
「ルフィス、すごいよ! 新人冒険者でこんな成果、歴史に残るって!」エリザが満面の笑みでボクに抱きつきそうになるのを、慌てて制止。ヨーコも「これでわらわの好物の干し魚を山ほど買えるのじゃ!」と目を輝かせてる。
ボクは二人を見て、胸の奥が温かくなるのを感じた。聖女として追放された過去も、こうやって仲間と冒険してる今は、遠い昔のことに思える。……ただ、聖女の力はもう少し隠し通さないとな。
「よし、報酬もらったし、今日は何か美味しいものでも食べに行こうか!」
ボクの提案に、エリザが「賛成! ルフィスのおごりでね!」とウインクし、ヨーコが「魚! 魚なのじゃ!」と飛び跳ねる。ギルド内に笑い声が響き、ボクたちの冒険はまだまだ続きそうだった。
前回20までは同じ日に一気に作りました。
今回から別日にAIと作り始めました。
設定を思い出させるのに苦労しました・・
エピソードも前に作ったイカサマ薬草のこととかも忘れていたのでしっかり指示して書いてもらいました。




