20-ヨーコの変身と帰還
ヨーコの変身
ルフィスとエリザは、従魔契約を結んだばかりの巨大な三本尾のキツネ、ヨーコを連れて森の中にいた。ルフィスの「大聖女の癒し」によって元気になったヨーコは、銀色の毛皮を輝かせ、赤い目でルフィスを見上げていた。だが、ルフィスはその巨大な姿を見て、少し困った顔をした。
「ヨーコ、元気になってくれて嬉しいけど…このままの姿だと、帝国に戻るのも大変そうだね…。都の中でこんな大きなキツネが歩いてたら、目立っちゃうよ…。」
ヨーコはルフィスの言葉を聞き、少し考え込むように首をかしげた。そして、突然目を輝かせて提案した。
「ならば、こうしよう!」
ボンッ!
ヨーコの身体から白い煙が立ち込め、辺りを包み込んだ。ルフィスとエリザが驚いて目をこすると、煙が晴れた先には、巨大なキツネの姿はなく、代わりに人間の少女が立っていた。
それは人間の姿に変身したヨーコだった。少女の姿のヨーコは、銀色の長い髪と赤い瞳を持ち、元のキツネの特徴を残していた。だが、彼女は服を一切着ておらず、肌をあらわにした状態だった。
「どうだ!我、人間の姿に変身できるのじゃ!これなら都でも目立たんじゃろ!」
ヨーコは得意げに胸を張り、自分の変身を自慢した。
ルフィスはヨーコの姿を見て、顔を真っ赤にして慌てた。
「うわっ、ヨーコ!ダメダメダメ!服、服着てないよ…!!」
ルフィスは急いで自分のローブを脱ぎ、ヨーコに被せるようにして隠した。ヨーコはキョトンとした表情でルフィスを見上げた。
「む?人間の姿ではこのような状態が普通ではないのか…?」
エリザも少し笑いながら、ヨーコに声をかけた。
「ヨーコ、普通じゃないわよ!ちゃんと服を着ないと!ね、ルフィス?」
ルフィスはまだ少し顔を赤らめながら、ヨーコに真剣な顔でお願いした。
「ヨーコ、もう一度変身し直して…。今度は服を着た状態で変身してほしいな…。お願い…!」
ヨーコはルフィスの言葉を聞き、少し首をかしげながらも頷いた。
「ふむ…。ならば、再度変身するのじゃ!」
再びボンッと白い煙が立ち込め、ヨーコが変身し直した。煙が晴れると、そこには服を着た人間の少女の姿があった。
ヨーコの服装は、ミニスカートの巫女服だった。赤と白を基調にした可愛らしいデザインで、頭には大きな赤いリボンが結ばれている。銀色の髪が巫女服に映え、赤い瞳がキラキラと輝いていた。ヨーコはくるりと一回転して見せ、満足げに笑った。
「これでよいじゃろー?わし、なかなか似合ってるのじゃ!」
ルフィスはヨーコの新しい姿と喋り方に少し驚きつつも、ホッと胸を撫で下ろした。
「うん、ヨーコ!その姿なら都でも大丈夫そうだよ。巫女服も似合ってる…!可愛いね…。」
ヨーコはルフィスの言葉に目を輝かせ、リボンを揺らしながら嬉しそうに跳ねた。
「ほんとか!?主様に褒められたのじゃ!嬉しいのじゃー!」
エリザもヨーコの姿を見て、ニコニコと笑った。
「ヨーコ、いい感じよ!これなら都に戻っても問題なさそうね。さあ、行きましょう!」
ルフィスはヨーコとエリザを見回し、満足そうに頷いた。
「うん、とりあえず問題も片付いたし、帝国に戻ろう!薬草採取の依頼もちゃんと終わらせて、報酬をもらわないとね!」
こうして、ルフィス、エリザ、そして新たに仲間となった人間の姿のヨーコは、ルナリス森を後にしてグランディール帝国の都へと戻ることにした。三人は和気あいあいと都への道を歩き始めた。
ドラゴン娘、キツネ娘・・・あとは!




