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スケルトンの冒険者 異世界生活記 ~人化の術で冒険者やってます~  作者: 肉巻きおにぎり
2章 スケルトンと人間
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13 マシロの進化

後書きに主人公であるスカルウォーカーとマシロのステータスを載せておきます。特にウォーカーの方は最近書いてませんでしたので。

 

 マシロの経験値を稼ぐことを目的にした俺は、生命探知を使って発見したゴブリンやコボルトを見つけ次第、マシロに奇襲させる事によって効率的に狩っていく。

 最初は俺が弱らせた魔物に止めを刺させていたが、どうもそれだと経験値効率が悪いようで、マシロのLvが1しか上がらなかった。

 この結果を見るに、どうやら寄生によるLv上げは効率的ではないようだ。

 因みに俺もその時にLvが1つ上がっている。

 だが、今は俺よりもマシロを強くする事が目的だ。

 俺が手伝って経験値が半減するのは避けたい。

 なので、今はマシロ単体で戦ってもらっている。



 マシロは辺りの気配を探り、次の獲物を探していようだ。 

 逆に俺は少し離れて、そんなマシロを見守る。

 もし複数が相手の時や、マシロの手におえない様な魔物が出た時に、咄嗟に助けられるよう待機だ。


「シャッ!」


 突然マシロが俺に小さく呼びかけている。

 どうやら次の獲物を見つけたらしい。

 マシロの傍に近づき、その視線の先を見てみると、少し離れた木の根元に、一匹のコボルトが座って野兎を食べているのが見えた。


 コボルトの単体か。

 手ごろな相手だな。

 近くに他の魔物の気配は無いし、ここもマシロだけで十分か。


 ゆっくりと気配を消したマシロは、コボルトの座ってる木の裏側へと回り込む。

 そのまま器用に木を登り、コボルトへ狙いを定めているようだ。

 そして………。


「シャアァァ!」


 体をバネの様にしならせ、マシロは素早く木の上から飛び降りた。

 そのままコボルトを頭上から強襲する。

 マシロの声に、咄嗟に反応しコボルトは上を向いてしまったようだ。

 そのままマシロはコボルトの喉へと見事に食らいついた。


「アォン!?」


 突然の事にまったく対応できなかったコボルトは、哀れにもそのまま喉を噛み千切られ、あえなく絶命。


 もうコボルトやゴブリン位なら余裕で倒しているな。

 マシロと出会った時は、そのコボルトに殺されかけていたのに随分逞しくなったな……。


 戦闘とも呼べない戦いを終えて、マシロは俺の元に戻ってくる。

 すると何かを伝えたいのか、しきりに俺にシャーシャー鳴きかけてくる。


 どうした?

 なにかあったのか?



 あ。もしかして……。



 ステータスオープン。



[名前]  マシロ

[種族] ベビー・ホーンスネーク

[状態]  通常

[ランク]  E

[Lv]   10/10

[HP]   60/60

[MP]   22/22

[攻撃]   35

[防御]   24

[魔法攻撃] 18

[魔法防御] 18

[素早さ]  39

[所持スキル]

 噛みつきLv1 毒牙Lv1 鱗強化 夜目

[ユニークスキル]

 突然変異Lv1



 おお。やはりか。

 Lvが最大になったから進化できるようになった事を伝えたかったようだ。

 だが俺の時のように、進化先や説明が表示されてないな。


 あれは本人にしか分からないのだろうか?

 しかしマシロは進化したら、どんな魔物になるのだろうか。

 やっぱりベビー・ホーンスネークだし、普通に考えたら成体になるとか?

 となると進化先は。ホーンスネークとかかな?


 等と思っていると、マシロの体が突然輝きだした。

 どうやらマシロは、進化先を無事に決めれたらしい。


 やがて光が収まると、そこには、額に2本の角が生えた小さな白蛇が鎮座していた。

 大きさは前に比べると一回り程大きいな。

 これは成体だからかな?

 だが他には目立った特徴が無い。


 んー?

 角の数が1本増えて、大きさが少し変わっただけ?

 まぁ、成体と幼体の違いだしそんなに変わらないのだろう。


 さて。

 気になるステータスの方は、どうだ?



[名前]  マシロ

[種族] リトル・ドラぺント

[状態]  通常

[ランク]  D

[Lv]   1/15

[HP]   65/65

[MP]   30/30

[攻撃]   40

[防御]   33

[魔法攻撃] 25

[魔法防御] 20

[素早さ]  45

[所持スキル] 

 噛みつきLv2 毒牙Lv2 ブレスLv1

 鱗強化 夜目

[ユニークスキル]

 突然変異Lv2


 あれぇー?

 なんか予想と違うぞ。

 種族変わってるじゃん。

 ホーンスネークの部分はどこにいったんだよマシロ……。


 これは、俺の時みたいに亜種に進化したとかか?

 それによく見ると、突然変異のLvが2になっている。

 ひょっとすると……。

 この姿は通常の進化先の姿ではなく、突然変異のスキル持ちのみが進化できる魔物の可能性があるとか?

 ありえるな。

 なにせ、マシロはユニークモンスターだ。

 ならその進化先も、通常種とは違うのかもしれない。

 しかも最終進化の項目が無い。

 つまり俺と同じで、まだ進化可能な魔物という事か。


 案外次の進化で、姿が一気に変わるなんて事もあるかもな……。

 まぁそれは今考えても仕方ないし、種族の事はこれ位でいい。


 それよりも気になるスキルが1つ追加されてる。

 ブレスLv1。

 これあれだよな。

 ドラゴンとかが吐く炎とかだよな……多分。

 Lv1だからそこまではなくても、ひょっとして火の玉とか吐けるのか?


 この子本当に蛇の魔物なんだよね?

 将来俺の手におえない化け物になったりしないよな? だ、大丈夫だよな……?



 とりあえず、進化したマシロの実力を確かめたいので、再びマシロのみでの魔物狩りをさせてみる事にした。

 程なくして、1匹のゴブリンを見つけたので、コイツに実験台になってもらおうか。


 さて。進化したが、はたしてどう戦うんだマシロ?


 ちらとマシロを見てみると、やる気満々って感じだ。

 マシロも進化した自分の力を試してみたいのかな?


 今回マシロには不意打ちではなく、敢えて正面から戦わる事にした。

 そうしないとまた喉を食い千切って一撃だろうしな……。

 では、頑張ってこいマシロ。 


 マシロはゴブリンの方へとゆっくり向かっていく。

 ゴブリンは近付いてきたマシロを獲物だと思ったようだ。

 舌なめずりをしながら棍棒を振り回して突っ込んできた。

 マシロはまだ動かない。

 そしてゴブリンがその棍棒を叩きつけようとした時、マシロは進化前とは比べ物にならない程素早く飛び出し、その攻撃を回避した。

 そのまま足首に噛りつく。

 噛み付かれたゴブリンは、悲鳴を上げて、棍棒で叩き潰そうと喚きながら攻撃するも……。

 そのゴブリンの攻撃を躱して、すれ違いざまにその手の肉を食い千切る。

 マシロはそのカミソリの刃の様に鋭い牙で、攻撃と回避を繰り返し、ゴブリンの体に確実にダメージを蓄積している。

 ゴブリンの体は所々傷つき、かなりの量の出血もしていた。

 さらにマシロの牙には毒もあるのだ。

 当然状態異常もしっかり入っているため、その表情は相当苦しそうだ。


 再びマシロがゴブリン目掛けて近づく。

 ゴブリンの方も、これ以上攻撃されるとまずいと思ったのか、近付けさせまいと必死に棍棒を振り回しているが、マシロはその全てを回避して、今度は口から炎を吹き出しゴブリンの皮膚を焼く。

 あれがブレスのスキルか。


「グギャアァァァッ!?」


 魔力量やスキルLvの関係か、まだそこまで大きな炎を吐けないようで、射程も精々ガスバーナー位大きさで放射状のブレスだ。

 だが、不思議とさっきの炎により、周囲の草木には引火してない……。

 ひょっとしてあれは、純粋な炎ではないのか?

 ゴブリンが火傷を負っているのを考えると、熱量はあるはずなんだが……原理がまるでわからない。

 分からないので、これはもう、一種の魔法のような物だと納得する事にする。

 別に今は、攻撃として有用と分ればそれで十分だからな。

 しかし、発動時間は最大で20秒位か。

 少し短いのが気になるな。


 ただ、それでもかなり強力な攻撃だろう。

 火傷を見る限り、炎の温度はなかなか高いようだし。

 更にマシロはブレスを小刻みに放ち、ゴブリンの体力をどんどん減らしている。

 近距離から不規則に浴びせられるブレスにより、ゴブリンは防戦一方だ。その体には次々に火傷が増えている。


 出血に火傷や毒と状態異常のオンパレードだな。

 ゴブリンの動きもかなり鈍っている。

 そろそろ決着かな。

 

 そしてついに、毒が全身に回ったのか、苦しそうに呻いてゴブリンが膝をついた。

 よく見ると、どうやら呼吸器官が麻痺してきたようだな。

 酸素をうまく取り込めないのか、胸と喉を抑えて苦しそうにしている。

 症状的にマシロの毒は神経毒なのだろう。


 どうにか酸素を求めようと、金魚の様に大口を開けて悶えているゴブリンだが、マシロは瀕死のゴブリンへ近づくと、容赦なくその口目掛けブレスを放った。


「ゴァ゛ァ゛!!」


 声にならない叫びを上げて、残り少ない肺の酸素までも焼かれてしまったゴブリンは、黒い煙を煙を吐いて動かなくなった。


 うわぁ……。

 え、えげつねぇ……。


 まぁ、多分リトル・ドラベントという魔物は、こういう戦い方をする物なんだろう……。

 元からメインで使ってた噛みつきが強化されてるし、毒もかなり強力になっている。

 それにブレスの存在も大きい。

 まだ射程も短く威力も低めなのだろうが、さっきの戦いを見る限りマシロはかなり素早く動ける。

 近距離主体のマシロは、ブレスを遠距離攻撃として使うより、近距離での追撃やカウンター等に使った方が戦闘スタイル的にも相性が良さそうだし、威力自体もスキルLvが上がれもっと上昇するだろう。 


 素早く動き、毒と炎で攻撃してくる蛇か……。

 戦闘が長引けばその分体力を奪われていく。

 戦う相手からしたら、かなりの脅威だろうな。

 これだけ強いと、その辺の魔物には負けないんじゃないか?


 随分怖い子になってしまったなマシロよ……。

 いやまぁ、お前が強くなってくれたのは、俺としては純粋に嬉しい事なんだけどさ。


 ゴブリンを倒したマシロはこちらに戻って来ると、「褒めてー」というような感じで、その頭を差し出してくる。

 とりあえず撫でてやると、嬉しそうにシャーっと鳴く。


 こういう所は変わらず可愛いのだけどな……。

 今後進化したとしても、こういう部分は変わらないでくれよな?

[種族] スカルウォーカー

[状態]  通常

[ランク]  D

[Lv]   12/20

[HP]   107/107

[MP]   60/60

[攻撃]   61

[防御]   56

[魔法攻撃] 34

[魔法防御] 31

[素早さ]  81

[所持スキル] 

 剣術LV1 短剣術Lv2 忍び足 生命探知 

 夜目 投擲Lv2 毒無効 ステータス閲覧

[付与スキル]

エンチャント風 ※(ククリ装備時のみ)



[名前]  マシロ

[種族] リトル・ドラぺント

[状態]  通常

[ランク]  D

[Lv]   1/15

[HP]   65/65

[MP]   30/30

[攻撃]   40

[防御]   33

[魔法攻撃] 25

[魔法防御] 20

[素早さ]  45

[所持スキル] 

 噛みつきLv2 毒牙Lv2 ブレスLv1

 鱗強化 夜目

[ユニークスキル]

 突然変異Lv2

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