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【ネトコン受賞!】ラスボスドラゴンを育てて世界を救います!〜世界の終わりに聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声でした  作者: 犬型大
第十一章

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古代遺跡攻略5

「俺が行くか」


 慎重に、というのも大事だが、あまりに慎重すぎると勢いがなくなってしまう。

 軽く覗いた感じではすぐに攻撃される雰囲気もなかったので、さっと穴に飛び込む。


「まあ、罠はないな」


 トモナリが軽く穴の方に視線を向けると、みんなも降りてくる。


「なんつーの、ここ?」


「謁見の間……とかそういう感じなのかな?」


 穴の先はかなり広い部屋であった。

 後ろを見ると大きな扉、正面には一段高くなったところがあってそこには豪華な玉座が置いてある。


「…………あれがボスか」


 そして玉座にはモンスターが座っていた。


「オーガ、かな?」


 大きな玉座でも少しばかり窮屈そうなぐらいの体格をしている青い肌のモンスターは、頭にツノが生えていて、弾けそうな筋肉の体であった。

 体格的には人に近く、いわゆるオーガというモンスターに分類されるものである。


「Aクラスでもおかしくないな」


 オーガ、鬼と聞くと比較的イメージしやすい方ではあるが、モンスターとしてはかなり強い分類になる。

 以前トモナリが決闘し、従えることになったブラックオーガも強かった。


 オーガにも種類があって強さの幅はあるものの、弱い個体でも低難易度のゲートじゃ出てこない。

 強いものでは試練ゲートのボスになっていて、多くの覚醒者を返り討ちにしたものも回帰前にはいた記憶があるぐらいだった。


 斧を肩に担ぎ、威風堂々と玉座に座るオーガからは強い圧を感じる。


「ただのオーガじゃねえな」


 玉座に座っていることも相まって、王というような雰囲気を放っている。


「こいつがここを滅ぼしたようだね」


 人の死体は見えないけれども、オーガの周りには何体ものゴーレムが倒れている。

 地下の宝物庫で戦った強いゴーレムも、バラバラになって地面に転がっていた。


 何があったのかは推測するしかないものの、オーガを含めたモンスターの襲撃に耐えきれずにここは滅び、古代の遺跡のようになってしまったのだろうとトモナリは思った。


「まっ、何があったかはともかく、あいつぶっ飛ばしゃいいんだろ!」


 ゲートの歴史を紐解くことはトモナリたちの仕事ではない。

 どんなことがあったのか考えても、ゲートは攻略を終えれば消えてしまう。


 無駄とは言わないが、考えたところで徒労に終わるのなら別に考える必要もない。

 何かの歴史を感じさせてもそれはそれ、とサントリはキッパリ割り切る。


「おっと……意外とデカいな」


 ジッとトモナリたちのことを見下ろしていたオーガがゆっくりと立ち上がる。

 玉座が大きいためにサイズ感が分かりにくかったが、立ち上がってみるとオーガは大きい。


 オーガの背丈はゆうに二メートルほどはあるだろうか。

 筋肉でパンパンの体のせいでさらに大きくも見えるのだけど、手足が長くて体格的にはスラッとしているためにただ筋肉でデカいだけではなく、大きさもありながらスマートな体型に見えていた。


「……サーシャ!」


 オーガが一歩足を前に出し、軽く前屈みになる。

 次の瞬間、爆発にも近い音を立てて地面を蹴り、オーガがトモナリたちと距離を詰めてきた。


 警戒はしていたのに、気づいた時にはもうオーガが斧を振り上げていた。

 タンクとして先頭にいたサーシャは横から斧で殴りつけられる。


 ギリギリ盾の角度を変えて斧を防いだのに、斧と盾がぶつかったとは思えないような音が鳴り響き、サーシャは弾丸のような速度でぶっ飛んでいく。


「くはっ……!」


 壁に衝突してようやく止まったサーシャは苦悶の表情を浮かべ、膝をつく。

 耐久力が高いはずのサーシャですら、一撃で動けないダメージを負ってしまった。


「‘はあっ!’」


 サーシャの状態を確認したいところだが、オーガは次の攻撃動作に移っている。

 メイリンが剣を飛ばしてオーガを狙う。


「‘なにっ……’」


 赤と青の剣はオーガの一振りで弾き飛ばされてしまった。

 宙に浮いている剣だからと侮れない威力があるはずだが、オーガのパワーに負けてしまったのである。


「怪力……雷神!」


 ともかく状況を立て直さねばならない。

 そのためにはオーガを止める必要がある。


 トモナリはルビウスの姿でドラゴンズコネクトを使い、怪力で力を引き上げ、雷神を発動させて速度を上げて炎と雷をまとう。

 メイリンの剣を弾いたばかりのオーガに飛びかかって、拳を突き出す。


 トモナリにぶん殴られて、オーガの頭が後ろに大きく弾かれる。


「広めに陣形を取れ! ミズキ、サーシャはどうだ!」


「大丈夫そう! 少し休めば戦える!」


 ミズキがサーシャのところに行って状態を確認していた。

 ダメージはあるが斧の直撃は盾で防いだ。


 頑丈さが売りのサーシャは、ポーションを飲めば戦線に復帰できるぐらいであった。


「チェンジ、ミヒャルだ」


 オーガを引き剥がすのにとにかくパワーが欲しかった。

 だからルビウスの姿を選んだが、ルビウスの姿は剣のルビウスが吸収されてしまうことが大きなデメリットである。


 大きな斧に対抗するのに武器がないのは辛い。

 トモナリはルビウスの姿からミヒャルの姿のドラゴンズコネクトを変更する。

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ネトコン14受賞! なのだ!!!

この度ネトコン14にて、NTTソルマーレ様よりコミック賞での入賞をいただきました!

これからこちらの作品はコミカライズを目指していくことになります!

コミカライズの目標としては来年公開らしいです。

まだまだどうなるかはわかりませんが、これからもよろしくお願いします!

NTTソルマーレがどこかって……? あれだよ、コミックシーモアのところだよ!

僕がコミカライズされるのだ! みんなありがとうなのだ!

気分転換に書いてた新作も公開しちゃう! 読んでね!

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― 新着の感想 ―
>  トモナリたちの倍は背丈はゆうに二メートルほどはあるだろうか。 仮に「トモナリたちの倍はある背丈」だとトモナリたちの背丈が一メートルになってしまう。 「トモナリたちの倍近い背丈はゆうに二メートル…
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